NHK『土スタ in 福岡』に宮崎美子さんが生出演。朝ドラ名場面を振り返る「私たち60代は十分頑張ってきた、このへんで自分を甘やかしてもいいよね、と」
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『婦人公論』2022年8月号の表紙は、女優の宮崎美子さん。2年前からYouTubeの配信を始めたという宮崎さん。「老後の楽しみ探し」をしているような感覚で、ボルダリングやコスプレにも挑戦したそうで──。本誌から、特別に記事を先行公開いたします。(撮影=浅井佳代子 構成=平林理恵)
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【写真】日本ジュエリーベストドレッサー賞「60歳以上部門」を受賞した際に。ブラックオパールのペンダントが印象的
今やっておかなかったら、きっと後悔する
2年前、以前からやってみたかったYouTubeの配信を始めました。
実はそれまでほとんど年齢を意識することがなかったのですが、60歳を過ぎた途端に、そうも言っていられなくなって。
人生100年時代と言うけれど、たとえば90代と60代とでは、できることが違うはず。元気に好きなことができる期間って、永遠じゃないんですよね。
だったら、心が動いたことは今やっておかなかったら、きっと後悔すると思ったんです。
老後の楽しみ探し
チャンネルでは、「やりたいことを自由にやる」をモットーに、ボルダリングに挑戦したり、大好きな朗読をしたり。
大谷翔平選手に憧れてバッティング練習もすれば、『鬼滅の刃』のコスプレも披露する……と、何でもありです。(笑)
私たち60代は、もう十分頑張ってきたじゃないか、このへんで自分を甘やかしてもいいよね、という思いもあって。
だから何をするにしても、無理せず自分を楽しませることができればそれでいい。人様に迷惑さえかけなければ何でもOKと、ゆるーく考えることにしたんです。
チャンネル内であれこれやってみることで、「老後の楽しみ探し」をしているみたいな感覚かな。
お母さん役からおばあちゃん役へ
YouTube って、自分の放送局を持っているようなもの。誰もがこんなに簡単に番組を配信できるなんて、夢のようです。
役者の仕事も、体力が続く限り頑張りたいと思っています。最近は、お母さん役からおばあちゃん役へと移行中(笑)。頼られ、いたわられ、時によき理解者としてアドバイスを求められるという役回りも多く、なかなか心地いいです。
このまま突き詰めて、最後は何も語らず縁側でちょこんと座ってひなたぼっこをしているおばあちゃんを演じたい。
それを最終目標に、観た人が元気になるような役を演っていければいいなあと思います。
11/16 11:00
婦人公論.jp