『光る君へ』「紫の上は死にました」発言にショックを受けた道長。「お前にだけは伝わっている」とまひろに告げるも…視聴者「光る君=自分と思ってたろうに(笑)」「野心を<約束>で正当化」「物語を道具だと…」

(『光る君へ』(c)NHK)

10月27日の『光る君へ』

現在放送中の吉高由里子さん主演・大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合/毎週日曜夜8時ほか)。第41回の「揺らぎ」が10月27日に放送され、話題になっています。

*以下、10月27日放送内容のネタバレを含みます。

即位した三条天皇(木村達成さん)と道長(柄本佑さん)の間では、早くも水面下で覇権争いが始まろうとしていた。道長の息子たちの序列争いも表面化し…。

その頃、まひろは天皇を失った悲しみに暮れる彰子(見上愛さん)を慰め、和歌の会を催すことに。すると、招かれていないききょう(ファーストサマーウイカさん)が現れる。

さらにまひろの実家では、娘の賢子(南沙良さん)と若武者・双寿丸(伊藤健太郎さん)が仲を深めはじめーーといった話が描かれました。

「紫の上は死にました」

即位した三条天皇との確執が深まる中、思い悩む道長。

今回のドラマ中盤、まひろの元を訪れます。

藤壺で引き続き『光る君の物語』執筆に励むまひろを前に、道長は「まだ書いておるのか」と言い放ちます。

心無い発言に驚いた表情を見せるまひろ。

立腹して「随分な仰り方ではありませんの。書けと仰せになったのは道長様でございますよ」と言い返します。

道長は詫びつつも「あ、光る君と紫の上はどうなるのだ?」と物語の先を読んでいない様子でまひろにたずねます。

するとまひろは筆をおき、冷たい表情で「紫の上は死にました」と道長に告げます。

それを聞いた道長。ショックを受けた様子で「え?」と振り返ります。

「お前との約束を果たすためだ」

対してまひろは「誰もかれもいずれは黄泉路に旅立つと思えば、早めに終わってしまったほうが楽だと思うこともございます。道長様はそういうことはございません?」とたずねます。

続けて、道理を越えて敦成を東宮に立てたこと、そしてより強い力を手に入れようとしている理由を道長に問いただすまひろ。

すると道長は「お前との約束を果たすためだ」と話し、やりかたが強引だったことを認めつつも、まひろとの約束を常に胸にして生きてきたこと、そしてそれがまひろだけには伝わっているはず、という秘めた想いについてあらためて話します。

そして最後に「中宮をこれからも支えてくれ」とまひろに頼むと、道長はその場を去るのでした。

<まひろとの約束>を盾にする道長だが…

こうしたやりとりにネットでは「光る君は自分、紫の上はまひろ、と認識していただろうにいきなり<死にました>と告げられる道長(笑)」「光る君の相手として、自分の身の上を彷彿させる紫の上を登場させ、まひろも<道長と添い遂げていたら…>と言ってたのに、それを死んだと言い切る心境やいかに」「物語を<天皇と彰子を結び付ける道具>としか認識してなかったと…。そりゃ怒る」「信用しているのはまひろと直秀だけと言ってたけど、その鋭利さで孤独が強まっていることに気づいてない」「<約束>を盾に道長が野心を正当化していることを、まひろは分かってる」「お前には伝わっているはずとのたまう道長に対して、まひろは対抗勢力・彰子の力に…」といった声が見られていました。

大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。

彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。

脚本は大石静さんが担当しています。

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