『光る君へ』「母上が嫡妻ではなかったせいで!」自慢話で家族をドン引きさせたまひろに娘・賢子が怒るのは当然で…視聴者「成功者の帰省あるある」「不器用だから酒に逃げようと」「8歳で母を失った影響も?」

(『光る君へ』(c)NHK)

9月29日の『光る君へ』

現在放送中の吉高由里子さん主演・大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合/毎週日曜夜8時ほか)。第37回の「波紋」が9月29日に放送され、話題になっています。

*以下、9月29日放送内容のネタバレを含みます。

中宮・彰子(見上愛さん)が一条天皇(塩野瑛久さん)の皇子を出産し、まひろと道長(柄本佑さん)は喜びを分かち合う。

そんな二人の親密さがうわさになる中、彰子がまひろの書いた物語を冊子にして天皇への土産にしたいと言いだす。

そこでまひろを始め、女房たちが力を合わせて豪華本を制作することに。

一方、新たな皇子の誕生により、伊周(三浦翔平さん)らの思惑が外れ、皇位継承を巡る不穏な気配が漂い、内裏で事件がーーといった話が描かれました。

あらためてあらすじ

ドラマの舞台は寛弘五(1008)年。

道長との関係を怪しまれていたまひろは、その気まずさもあってか、「娘と父の顔を見たい」と中宮彰子から暇をもらうと、久しぶりに実家へ帰省することになりました。

前回の出仕のシーンから考えると、およそ2年ぶりに帰省したと思われるまひろ。

父・為時はまひろに「お前の働きで家の者が食べていける。有難いことだ」などと感謝を伝えますが、10歳になった娘・賢子との距離はなかなか縮まりません。

それから久しぶりに帰ってきた実家を見渡すと、「なんだか、この家がみすぼらしく思えた」と心の中でつぶやくのでした。

「私に絡んできたお方もいたのよ」

その後、夜に催した酒席で深く酔ったまひろは、みなへ内裏や土御門殿での暮らしを自慢し始めます。

「五十日の儀のときには左大臣様が無礼講だ、とおっしゃったら、まっことに無礼講になってしまって。ふふふ。殿方たちはすっかり酔っぱらって…私に絡んできたお方もいたのよ!おっほっほ」

「あの生真面目な大納言実資様まで、女房の袖の中に手を入れたりなさって…たまげましたー」

加えて、土御門殿には食べきれないほどのお菓子もお料理が、といった話を機嫌よく話すまひろでしたが、明らかにまわりはひいていきます。

最終的には、お調子者の弟・惟規から注意されてしまう始末。

母上なんか大嫌い!

翌日、早々に土御門殿へ呼び戻されることになったまひろ。

それを聞いた賢子は、ついに怒りを爆発させます。

「…一体、何しに帰ってこられたのですか? 内裏や土御門殿での暮らしを自慢するため? いとや乙丸も、変な顔をしてました」

「母上はここより、あちらにおられる方が楽しいのでしょう?」

などと言い始めたため、為時が「この家を支えてくれておるのだぞ」とフォローを入れることに。

しかし、それでも怒りがおさまらない賢子は

「母上が嫡妻ではなかったから、私はこんな貧しい家で暮らさなければならないのでしょう!」「母上なんか大嫌い!」

などと言い放ち、そのまま家を飛び出してしまうのでした。

視聴者の反応は

2年ぶりの再会に距離が縮まらないままだったまひろとその娘・賢子。最終的に、賢子は怒りをまひろにぶつけてしまいました。

そうなったのは、まひろに原因があると考えつつ、それも仕方がない、と感じた視聴者は多かったようです。

ネットでは「久しぶりに会った親が酔って自慢話と下ネタ。そりゃうんざりするわ」「華やかな場所で成功した酔っ払いの自慢話を前に家族がだんだんとひくの、田舎あるある」「一度も自分から賢子に話しかけなかったまひろ。まひろは不器用だし、娘とどう接していいか分からないまま、酒に逃げて失敗したのかな」「まひろは8歳で母を亡くしている。10歳の女の子と母の関係性に理解が及ばないのかも」「賢子は、母にとって自分よりも仕事が大切なのでは、と感じてしまっているんだろうな。切ない…」といった声が見られていました。

大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。

彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。

脚本は大石静さんが担当しています。

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