『光る君へ』彰子も道長も口を開けば「藤式部」。対して倫子の表情は…視聴者「見てて震えた」「娘もダンナも奪われた感じに」「寂しげでいたたまれない…」
9月29日の『光る君へ』
現在放送中の吉高由里子さん主演・大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合/毎週日曜夜8時ほか)。第37回の「波紋」が9月29日に放送され、話題になっています。
*以下、9月29日放送内容のネタバレを含みます。
中宮・彰子(見上愛さん)が一条天皇(塩野瑛久さん)の皇子を出産し、まひろと道長(柄本佑さん)は喜びを分かち合う。
そんな二人の親密さがうわさになる中、彰子がまひろの書いた物語を冊子にして天皇への土産にしたいと言いだす。
そこでまひろを始め、女房たちが力を合わせて豪華本を制作することに。
一方、新たな皇子の誕生により、伊周(三浦翔平さん)らの思惑が外れ、皇位継承を巡る不穏な気配が漂い、内裏で事件がーーといった話が描かれました。
あらためてあらすじ
ドラマ冒頭、時代は寛弘五(1008)年に。
中宮の彰子は、内裏に戻るにあたって一条天皇への土産を用意したいと母・倫子へ話します。
産まれたばかりの皇子・敦成(あつひら)親王を抱きながら、喜んだ様子で「まあ…。何をおつくりになりますの?」とたずねる倫子。
すると彰子は「藤式部の物語を美しい冊子にして、帝に差し上げようとおもっております」と話します。
対して「それは…帝もお喜びになられましょう」と倫子はこたえますが、笑顔が微妙に崩れます。
そのとき、まひろと道長の関係に気づき、「お方様だけは傷つけないでくださいね」とまひろに忠告していた赤染衛門は複雑な表情をして倫子を見つめます。
持参した褒美は…
その後、彰子を含め、女房たちが冊子の準備を進めていると、左大臣道長が褒美をもって倫子と共に藤壺を訪問。
皆に分けよ、と持参した褒美は紙と硯、そして筆でした。
美しい紙を見た中宮が、さっそく「紙は…藤式部に」とまひろに渡すことを命じると、倫子は表情をかたくします。
すると、やや挙動不審な様子で「はい」とこたえるまひろ。
道長が「筆や硯も入用であろう」とまひろに告げると、横に立つ倫子は一瞬視線を道長に向けます。
それに対し、まひろは頭を下げて「ありがとう存じます」とこたえますが、あまり喜んでいるようにみえない様子に違和感を覚える道長。
「帝がお喜びくださる冊子になるよう、みな、たのみますよ」と倫子が告げると、まひろが二人に目を合わせようとしないまま、場面は転換するのでした。
倫子の表情の変化に怯える視聴者
出産を経て、まひろへの信頼をますます強くする中宮彰子。
さらに宴会での歌の件などを経て、道長との間にも何かあったのを感じたようで、母であり妻である倫子が複雑な表情を見せる場面が続きました。
こうした状況に、ネットでは「藤式部の物語を…と言ったときの倫子様の表情…!!震えた」「紙や筆で喜ぶのはまひろしかいないのだ、道長よ」「倫子様からすると、旦那の道長も娘の彰子もまひろに取られたみたいな感じになってるんだろうな…これは怖い」「誰よりも中宮様の幸せを願ってきた倫子様が寂しげで、見ていて何だかいたたまれなかった」といった声が見られていました。
大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。
彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。
脚本は大石静さんが担当しています。
09/30 17:12
婦人公論.jp