黒柳徹子とtimelesz・松島聡が、60歳差の恋人役を熱演!「徹子さんを心の底から愛しなさい」生田斗真のアドバイスを胸に。舞台『ハロルドとモード』初日前取材会

舞台『ハロルドとモード』の初日前取材会での松島聡さんと黒柳徹子さん(撮影◎婦人公論.jp編集部)
2024年9月25日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて、黒柳徹子さん(91歳)主演、timelesz・松島聡さん(26歳)共演の 舞台『ハロルドとモード』の初日前会見が行われ、作品の魅力と舞台への意気込みを語った。

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【写真】取材会で見つめ合う2人

黒柳徹子さんのライフワーク的作品

本作は、1971年にアメリカで公開された同名映画の舞台化で、2020年にG2が上演台本・演出を担当し、主演・黒柳徹子さんで上演。今回で5度目となる朗読劇である。年齢が60歳も違う2人のラブストーリーにブラブラックユーモアをちりばめながら、生きることの楽しさがコメディータッチに描かれた本作。世界で演劇やミュージカルなどにアレンジされ、世代を超えて愛されている。

黒柳さんが演じるのは、79歳のチャーミングな女性のモード。1977年にジャン=ルイ・バローの演出により舞台化された際、その来日公演を観劇していたという黒柳さん。以来、出演を熱望し、ついに念願が実現した2020年の公演より、自身のライフワークとして上演を続けている。

5度目となる今作について、「毎回お相手が違うこともありますし、同じにならないように、新鮮な気持ちで臨みました。松島さんについて、とても役に合っている方だと思います」と、今作が初共演となる松島さんの印象をコメント。

そして、「何回か演じていても、難しいことは難しい。だけど、私はこの芝居が好きなので、いつも楽しみにしています。テレビも好きですけど、やっぱり舞台が好きなので、ここで毎年上演できることは本当に嬉しい」と意気込みを語った。

松島聡さんは19歳の少年・ハロルドに挑戦

黒柳さん演じるモードに恋する19歳の少年・ハロルドを演じるのは、 松島聡さん。timeleszとしての活動だけでなく、近年では個展「松島聡 コ。展」を開催するなど、創作活動にも力を入れ、芸術面での才能も発揮している。

そんな松島さんが演じるハロルドは、世間の中で生きづらさを感じている19歳の少年。パワフルな生き方をするモードに次第に惹かれ、一緒に過ごすうちに生きる楽しさを知っていく。

歴代のハロルド役は、2020年・生田斗真さん、2021年・WEST.藤井流星さん、2022年・timelesz佐藤勝利さん、2023年・Snow Man向井康二さん。この4名からバトンを受け継ぐ。

松島さんは、グループのメンバーである佐藤さんがハロルドを演じた2022年の上演を観劇しており、今回は観客から演者に。初めての朗読劇に挑む心境について、「観る人が想像力を持って楽しめるよう、動きすぎてもダメ、ただ読むだけでもダメ、そのバランスがすごく難しかったです」とコメント。

さらに、2020年の初演時にハロルドを演じた生田斗真さんに相談していたことを明かし、技術面などいろいろ教えてもらったそう。一番心に残ったアドバイスは「伝えたいことはたくさんあるけど、(とにかく)『徹子さんを心の底から愛しなさい』」だったという。それを聞いた黒柳さんは、優しい笑顔を浮かべていた。

取材会最後のフォトセッションでは、出演者揃って

アコースティックギターで弾き語り

松島さんは、劇中でアコースティックギターによる弾き語りも行う。取材会前に行われたゲネプロでは、黒柳さんとお互いの目を見つめ合いながら歌い上げたデュエットが印象的だった。

ギターの練習には時間をかけたと言い、timeleszのツアー中にも練習を重ね、バックヤードではメンバーの佐藤さんに教えてもらっていたそう。今回を機にハマった様子で、「いつかライブとかで勝利と一緒に演奏できたら」と、ギターへの意欲を見せた。

本作品は、舞台に一列に並んだ机と椅子、そこに登場人物たちが座り、繰り広げられる朗読劇。小物類も最小限で、主に声色と表情で魅せる本作品は、一度幕が開けたらその世界観に引き込まれる。少年・ハロルドが抱える悩みや、何事も前向きに捉えるモードの考え方は、現代にも通じるだろう。黒柳さんと松島さんによる、60歳差の恋人たちが迎える結末に目が離せない。

『ハロルドとモード』の東京公演は東京・EX THEATER ROPPONGIで10月10日(木)まで上演予定。その後、大阪公演を森ノ宮ピロティホールで10月17日(木)~10月21日(月)で予定している。

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