『虎に翼』<永遠を誓わない、だらしない愛>航一に「なるほど」と答えた寅子。「悪女の賢者ぶり」完結に視聴者「悪女は美佐江だけではなかった」「『光る君へ』も<不実>」「身長差キスにうっとり」

(『虎に翼』/(c)NHK)

8月9日の『虎に翼』

現在放送中の伊藤沙莉さん主演・連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜~土曜8時ほか)。第19週「悪女の賢者ぶり?」の95回が8月9日に放送され、話題になっています。

*以下、8月9日放送内容のネタバレを含みます。

優未(竹澤咲子さん)から優三(仲野太賀さん)の手紙の存在を教えられた寅子。

自分のことばかりを気遣う内容に涙が止まらない寅子は、優三の分も優未を愛することが自分のやるべきことだったと改めて感じる。

雨の夜。列車が止まっていて帰りが遅くなった寅子は今の正直な気持ちを航一(岡田将生さん)に告げーーといった話が描かれました。

あらためてあらすじ

今回、裁判所の廊下で派手に転んだ航一と、手を取り合ったことをきっかけとして、二人はお互いの本当の気持ちを話し始めます。

亡き優三だけを愛し続けていたいのに、どうしようもなく航一に会いたくなったり、話したくなったり、胸が高まってしまうと語る寅子。

「一緒にいたいのは航一さんで…。なんで私の気持ちは…なりたい私と、どんどんかけ離れて行ってしまうんでしょうか」と涙ながらに航一へ問いかけます。

その質問に対して一呼吸置いた航一。口を開くと

「僕は…優三さんの代わりになるつもりはありません。あなたを照子の代わりにもしない。お互いにずっと彼らを愛し続けていい」「今、ドキドキする気持ちを大事にしたって罰は当たらないんじゃないですか」「永遠を誓う必要なんてないんですから。なりたい自分とかけ離れた、不真面目で、だらしがない愛だとしても、僕は…佐田さんと線からはみ出て、蓋を外して、溝を埋めたい」と話しました。

すると寅子は「永遠を誓わない、だらしのない愛…。なるほど」と、航一の口癖をつぶやき、笑顔を見せます。

距離を縮めて抱き合う二人。およそ30センチの身長差のある航一は、寅子に顔を近づけようと試みますが、なかなか位置が定まりません。

その様子にお互い微笑みながらも、ついに二人はキスを交わすのでした。

ネットの声

二人がいよいよ結ばれた今回。

ネットでは「これほどまでに素敵な<だらしない>の使い方があっただろうか。泣いた…」「頭が良すぎて理性が前に出てしまうんだろうなあ。賢者でいようとした寅子を『亡くした伴侶をお互いに愛し続けても良い』と同意を取り付けたことで一歩前に進んだということか」「悪女は美佐江だけではなかった?」「『光る君へ』でもまひろが藤原宣孝との間で『私は不実です』『わしも不実じゃ』とやりとりしたくだりが印象的だった」「身長差キスが良すぎて、朝からもう」「廊下に感謝」といった声が交わされていました。

朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。

仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを、脚本は吉田恵里香さんが担当。

主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。

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