『虎に翼』あのビビりの小橋が身を挺して寅子を守った…わけではなかった?副音声で明かされた<真実>はあれど「やっぱり小橋はいい奴」

(『虎に翼』/(c)NHK)

7月10日の『虎に翼』

現在放送中の伊藤沙莉さん主演・連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜~土曜8時ほか)。第15週「女房は山の神百石の位?」の73回が7月10日に放送され、話題になっています。

*以下、7月10日放送内容のネタバレを含みます。

新潟への異動を命じられた寅子(伊藤沙莉さん)。

寅子は初めて家族との間に溝が出来ていることを自覚する。寅子は弟・直明(三山凌輝さん)から優未(竹澤咲子さん)がこれまで寅子に見せていた姿が本当の姿ではなかったことを知らされる。新潟には寅子だけが行くべきだという直明の言葉に、寅子は言い返すことができないーーといった話が描かれました。

あらためてあらすじ

新潟への異動を命じられた寅子。花江の涙の訴えを前に、動揺しているところから話は始まりました。

家族との間に溝が生まれた理由に対し、弟の直明からは「家族との些細な『ん?』が積み重なった」「気づいた時には、とんでもない、おかしなことになってた」と説明されます。さらに優未が1年前の算数のテストで31点を取ったことを隠し、84点に偽装して見せていたことを直明が打ち明けると、寅子はショックを受けるのでした。

その後、福田夫妻の離婚調停の日に、福田瞳(美山加恋さん)が無断欠勤。調停が不成立となり、家庭裁判所を離れて地方裁判所で争われることになりました。

そんななか、寅子が甘味処・竹もとを訪れると、先日会った司法修習生たちが「家裁には行きたくない」「佐田さんの意見は短絡的よね」などと話しているのを耳にすることになり、更にショックを受けることに。

その後、瞳と再会した寅子。体調不良で調停を欠席したという事情を聞いて、寅子が「電話をしてくれれば」と言うと、「今いるところに電話なんてない」「あんたのせいで夫と裁判しなくちゃいけなくなって…いつも女の味方みたいな顔してさ」と反論されます。

寅子が「私は法律のもと、すべての人を平等に見ます。そして困っている人に手を差し伸べ…」と話したところで瞳は怒りを爆発。「恵まれた場所からえらそうに」とつぶやくと、手に持ったカミソリで寅子に襲い掛かりましたが、間一髪で小橋浩之(名村辰さん)らを含む職員が止めに入り、事なきを得ます。

家に帰った寅子はガラス戸越しに、自分のいない家のなかで無邪気な笑顔を見せる優未を見つめます。ふと「僕の大好きな、あの…なにかに無我夢中になっているときの寅ちゃんの顔をして何かを頑張ってくれること」という優三との会話を思い出した寅子は、声が漏れないよう、手で口を押さえながら嗚咽するのでした。

その後、覚悟を決めた様子で家の中に入った寅子を前に、優未たちの笑顔が消えたところでこの回は幕を閉じました。

ネットの声

頑張ってきたはずの寅子が、実は家族との間に溝を作ってしまっていたことを心配する視聴者が多かった一方、一部の視聴者は、ことあるごとに寅子へ嫌味を言い続けてきた小橋自ら、寅子を助けに入ったことに感動を覚えていたよう。

ネットでは「ビビりの小橋が寅ちゃんを守るとは」「刃物を持った相手を前にまっさきに飛びこむなんて…見直したぞ!」「あの小橋が大人になったものだ」「今日の回で一気に好感度アップ」といった声が見られていました。

しかし声優・山崎健太郎さんの副音声によれば「寅子のそばで腰を抜かした小橋」とのことで、身を挺して守ったわけではなかった…? 

ただ、あらためてドラマを見なおしてみれば、腰を抜かしながらも寅子のけがをまっさきに心配し、医務室に行くよう促すなど、「やっぱり小橋はいいやつ」ということで間違いないようです。

朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。

仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを、脚本は吉田恵里香さんが担当。

主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。

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