「声かけづらい」粗品 “宿敵そっくり”サングラス姿をキャッチ…松本人志の復帰で求められる毒舌芸の“自浄作用”

 

 11月中旬、混み合う都内の駅で、ただならぬオーラを放ち新幹線を待つのは、お笑い芸人の粗品だ。

 

「他の客は誰も粗品さんに気がついていない様子でしたね。もしファンの人が気がついても、ちょっと声をかけづらい雰囲気でした」(利用者)

 

 というのも粗品は、瞳が見えないほど黒くて濃い丸型の黒いサングラスをかけていたのだ。まるで替え歌で人気の先輩芸人・嘉門タツオのようだが……。

 

 

「嘉門さんといえば、粗品さんの“宿敵”ですよね。粗品さんはYouTube上で、元雨上がり決死隊の宮迫博之さんを『おもんない』と酷評し、さらに『こいつ』呼ばわりするなど、毒舌芸で人気を博しています。一方、一連の発言に対して嘉門さんは、先輩に噛みつくのは『いいんじゃないの』と評価しつつ、『粗品の毒舌には愛がない』と厳しい評価をしました。すると今度は粗品さんがYouTube上で嘉門さんのことを『腹立つし、大っ嫌いな老害』と酷評。まさに“宿敵”という関係です。

 

 このサングラスは粗品さんが心を入れ替えて“嘉門リスペクト”でかけているのか……」(芸能記者)

 

 このように物議を醸す粗品の毒舌芸だが「今、まさに求められている」と話すのは、芸能ジャーナリストだ。

 

「松本人志さんが『週刊文春』の性加害を巡る報道に関連し、提訴を取り下げました。これまでは松本さんが自ら申し出て芸能活動を自粛していたわけですが、これで自粛する理由は無くなりました。とはいえ世間からの反発は激しく、年明けの復帰を目指しているそうですが、まだまだ摩擦がありそうです」

 

 そこで期待されるのが粗品なのだ。

 

「粗品さんはすでに、11月11日にアップした動画で松本さんのことを“イジり”ました。『まだちょっと復帰早ない?』とお決まりの首を傾げるポーズを見せたうえ『恩あるし、ほめてもらってうれしいのもあったんですけど、復帰早いなあ』と発言。さらに、『普通にどんぐらいイジっていいの? 後輩、困惑してますよ』と、芸人としての悩みどころを告白したのです。

 

 今のお笑い芸人は、かなりの数の人が『松本人志に憧れて芸人を目指した』と言うぐらい、芸人界では神格化されています。ただ、こうした“信者”は世間とのズレに気が付かないまま、松本さんの復帰を手放しで喜んだり、後押ししようとしています。

 

 むしろ、芸人界でも率先して松本さんの一件を批判したり、イジったりして自浄作用を働かせることが必要なのではないでしょうか。その点、物怖じせずに毒舌を言える粗品さんは、松本さんにとっても貴重な存在であるはずです」(同前)

 

 そもそも松本の一連の報道では、後輩が先輩芸人のために女性との飲み会をセッティングするというお笑い界の上下関係にもメスが入れられた。

 

「これも、世間から“ドン引きされる”文化であることはわかっておくべきでしょう。吉本興業は、売れてる売れていないに限らず、食事代は先輩芸人が必ず出すなど、芸人会特有の上下関係が色濃く残っています。こうした文化は“笑えるエピソード”に変わることもあれば、松本さんを“裸の王様”にしてしまうものでもある。粗品さんという若くて攻撃的な世代が、こうした因習をうち破ることが大切です」(同前)

 

 ということで、嘉門達夫バリの毒舌を期待したい。

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