「かわいそう」「意地悪すぎ」大舞台直前に“決まり衣装”台なしにする『水ダウ』ドッキリに視聴者の不快感爆発!

 

 11月13日に放送された『水曜日のダウンタウン(水ダウ)』(TBS系)では、番組が芸人に仕掛けた悪意あるドッキリに「かわいそう」といった声が噴出した。

 

「この日、放送された“説”は『決まり衣装芸人、M-1予選前日のロケで衣装が汚れるくだりが発生したらさすがに躊躇しちゃう説』。舞台に立つときの衣装が定番になっている“決まり衣装芸人”が、大事な『M-1グランプリ』予選前日、その衣装が汚れる可能性の仕事があった場合、現場の空気よりも衣装のほうを優先するのか検証する、というものです」(スポーツ紙記者)

 

 そのターゲットになったのが、お笑いコンビ「ちゃんぴおんず」の2人と「きしたかの」。

 

 ピンクの衣装で知られる、ちゃんぴおんずは、どちらかのくす玉を割ると「墨汁」が頭から降り注ぐという場面に遭遇すると、躊躇。そして、スタッフから提案された“ヤラセ”に乗っかる形になるが、騙し討ちとして墨汁を食らってしまう。

 

 もちろん、番組側が新しいピンクの衣装を用意しているドッキリだったのだが……。

 

 

 そして、インターネット上で同情が寄せられたのは「きしたかの」の高野正成だった。

 

 黄色のスーツがおなじみとなっている高野。同じ衣装は2着持っているというが、まずは「レンコンの収穫体験」ロケで1着めが案の定、泥まみれに。

 

 その時点で、相方の岸大将のみにネタバラシがおこなわれ、残りの2着めに着替えた高野だけにドッキリが続行された。

 

 高野が呼び出されたのは、スタジオにある小道具を使って過激な体当たり芸を披露してもらうという偽のバラエティ番組。共演する仕掛け人の芸人たちは、次々と自分の衣装にマヨネーズやケチャップをかけたり、服をグチャグチャにしたりと、やりたい放題。

 

 その流れを見た高野は、残り1着の大事な衣装を脱いで体当たり芸を考えようとするものの、司会役として仕掛け人を務めていた劇団ひとりから「ちゃんとスーツ、着といてください!」と命じられ、「服、破いていいってもんじゃないですからね」と“フリ”まで入れられてしまった。

 

 最終的には、高野の“芸人魂”に火がついたのか、おでんが煮込まれた鍋のなかにジャケットを押し込み、汁でビショビショにさせたあと、それを口に入れて、「(味が)染みてます」とまさかの食リポ。

 

 ひとりから「(具が)デカ過ぎたんじゃないの?」と指摘されると、「小さくします」と言って乱暴に引きちぎり、もはや原形をとどめないジャケットの切れ端に食らいついた。

 

 ここで、ネタバラシ。もちろん、高野にも番組側が新しい衣装を用意していたことは伝えられた。

 

 しかし、放送後のX上では、高野にむりやりにでも衣装を台なしにしなければいけない空気に持っていった番組に対して、

 

《今日の水ダウ酷すぎる。見てて辛くなった。衣装が勿体無いし芸人さんも可哀想。こんなの見たくなかった。》

 

《こんなん笑えないわ… M-1予選前日に衣装の心配させて ストレスかけられてすごくかわいそう…》

 

《スタッフは人が苦しむドッキリを面白いと思ってるのか》

 

《意地悪すぎて引いてしまった》

 

《水ダウの衣装の回、高野は強迫観念で衣装破ってるだけやろ》

 

 といった批判が殺到した。

 

『水ダウ』のドッキリ企画に対しては、おもしろければそれで済むのかという声が、オンエア後、毎回のように見られる。制作会社のディレクターがこう話す。

 

「高野さんをターゲットにしたのは、以前、後輩芸人が楽屋泥棒をしていた現場を目撃するというドッキリに引っかかった際、涙ながらに後輩の頭をたたき、番組に謝罪した様子が『いい反応だった』と評価されたからだと思われます。

 

 今回も、何かしら“男気”を見せてくれるだろうという読みでキャスティングして、その読みどおりの結果にはなりました。ネットでは、その芸人魂に感動したという意見もありましたが、不快に思う人がいるのも事実。“さじ加減”を間違わないといいのですが……」

 

 極限状態でしか出せない“人間味”を見せたいのはわかるが――。

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