「どう考えても闇バイト」2024年「流行語大賞」ノミネート発表も異論続出“最有力候補”不在の理由とは?

 

 11月5日、2024年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた「30語」が発表された。12月2日に、年間大賞やトップテンが発表される予定だ。

 

 ノミネートされたフレーズは、「新紙幣」「新NISA」といった経済関連のほか、「裏金問題」「マイナ保険証一本化」といった政治関連のフレーズも並ぶ。

 

 このほか「インバウン丼」「コンビニ富士山」など、円安のため急増した外国人観光客に関するフレーズや、エンタメ関連では映画作品の「侍タイムリッパー」、Netflixドラマ『地面師たち』の劇中でピエール瀧が残したセリフ「もうええでしょう」などがノミネートされている。

 

 

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が達成した「50-50」(フィフティ・フィフティ)も、もちろん入った。

 

 そんな多ジャンルからノミネートされた「30語」だが、現在、世間を騒がせている“あの言葉”がなかったことに、X上では不満の声が相次いでいる。

 

《流行語大賞闇バイト見当たらないんだが、、》

 

《流行語、どう考えても闇バイト》

 

《ほんの一時期よく聞いたってだけでも流行語になるよね。ところで闇バイトは入ってないん?》

 

《今年の流行語大賞は闇バイトにすべきだろ》

 

 昨今、全国的に発生している強盗事件。その実行犯たちが、インターネット上の「バイト募集」で集められたことから、「闇バイト」という言葉がニュースなどで盛んに報じられている。

 

 ここまでの反響がありながら、なぜ「闇バイト」は、流行語大賞にノミネートされなかったのか。社会部記者が解説する。

 

「じつは、2023年の流行語大賞で『闇バイト』はすでにトップ10にランクインしているんです。そのため、2年連続のノミネートを避ける形となったのでしょう。

 

 その代わりといっては何ですが、2024年は『トクリュウ』と『ホワイト案件』が闇バイト関連のフレーズとして新たにノミネートされています。

 

 トクリュウは『匿名・流動型犯罪グループ』で、警視庁が定義しました。ホワイト案件は、犯罪色のない健全なアルバイトを指しますが、この言葉にだまされて、闇バイトに手を染める若者が多くいる状況です」

 

 選考委員側も、犯罪に関する状況が前年より悪化しているとは思わなかったのだろう。

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