「本家のドロドロが薄い」「展開はやすぎ」韓国ドラマリメイク『スカイキャッスル』最終話に視聴者ガッカリ

主演の松下奈緒

 

 9月26日、ドラマ『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)の最終話が放送された。同ドラマは、松下奈緒を主演に木村文乃、脇を固めるのも比嘉愛未、高橋メアリージュン、小雪など豪華女優陣。そして、韓国で記録的ヒットとなったドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』のリメイク版であることから、放送前から注目されていた。

 

「同作では高級住宅街『スカイキャッスル』を舞台に、医者の夫を持つセレブ妻たちが子どもの教育や夫の出世をめぐり互いに対抗心を燃やして争います。そしてこのスカイキャッスルで起きたある死亡事故をきっかけに、複雑な人間模様が浮かび上がるというサスペンスミステリーが展開します。韓国では、初回は1.7%の視聴率だったものの、最終回の第20話は驚異の23.8%をたたき出しました。

 

 日本版では『梨泰院クラス』とそのリメイク『六本木クラス』の日韓制作陣が再タッグを組み、満を持して撮影に挑みました」(芸能記者)

 

 

 特に話題を呼んだのは、子どもを医者にしようと執念を燃やす鈴木浩介演じる父親・二階堂亘と、比嘉愛未演じる控えめな性格の妻・杏子の夫婦の葛藤。自ら猛烈指導する亘と、父から我が子を守りたい杏子が繰り広げる攻防戦が視聴者に絶賛された。しかし、一部ではどうしても日本版と本家を比較してしまう向きもあるようで、X上では

 

《あまりにも期待はずれ。青葉の存在価値すらない。全然ダメで、これ…コンプラ?韓国の原作で良い》

 

《後半、全く別物になってしまってたな 韓国版また見返したくなった 韓国ドラマは長すぎるし日本ドラマは短すぎるんよな》

 

《韓国とは根本的な社会性が違うからはなから設定に無理がありすぎやねん あとドラマのクールが短すぎるので展開がはやすぎるねん 結論…駄作》

 

《スカイキャッスル最後見たけど、凄いあっさりすぎて本家のドロドロさがやっぱ薄かったなぁ》

 

 などと同作へ厳しい声も寄せられた。こうした評価がなされる背景には、日本ドラマならではの理由があった。

 

「他のセレブ妻に比べ、夫の出世や子どもの受験へのこだわりが少ない役柄の木村文乃さんでさえ、第1話で少し出掛ける際に履いていたサンダルがChristian Louboutinの約11万円するサンダルでした。しかし、第2話で木村さんが持っていたバッグは『MoMA』というロゴが特徴的な約3千円のエコバッグなんです。

 

 今はハイブランドからもエコバッグがたくさん発売されていますから、こういう細部へのこだわりが欠けている点が指摘されていました。

 

 しかも、16話で構成されている韓国版に比べて、日本版は9話で完結しました。本家ファンにしてみれば、物足りなさを感じてしまうのでしょう。実際に、話数に合わせるために本家で人気を博したシーンがカットされていることも多く、ドラマの肝であるドロドロとした人間関係を描ききれていませんでした。不満の声がでるのも仕方ないですね」(同前)

 

 海外ドラマリメイクの難しさが如実に現われた結果となった。

ジャンルで探す