「中学生で一人暮らし」ぱーてぃーちゃん・すがちゃん最高No.1は、お金がなくて公園の雑草を食べていた

左から金子きょんちぃ、すがちゃん最高No.1、信子

 

 8月1日放送のラジオ番組『ナイツ ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)に、お笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」のすがちゃん最高No.1さんがゲスト出演。

 

 中学生にして一人暮らしを始めることになった体験を記した自身の著者『中1、一人暮らし、意外とバレない』(ワニブックス)について話していました。

 

 

 すがちゃんは、引くような暗い内容に思われるが、本人的には明るく愉快に過ごしていたと明かしていました。筆者は以前、すがちゃんに一人暮らしをしていた当時のお話を伺っています。

 

「当時の心境としては、中学生の一人暮らしが漫画のキャラみたいで『かっけぇな』って思っていました」

 

 ただ、父親が借金をしていたため、自宅に借金取りが来ることがあり、その際は怖かったと言います。

 

「ドラマに出てくるような借金取りのタイプだったので……夜の7時半ぐらいに毎日電話がかかってきて、『お父さん、いる?』って。  それで、『いないです』ってずっと言ってたら、ある日の夕飯時ぐらいにドンドンドンドン! って玄関の扉を叩かれて。『お父さん、いる?』『いません』『他に家族は?』『いません』『じゃあ なかに入って見ていい?』って言われて。本当にいないから『どうぞ』って入れたんですよ。

 

 そのとき、めっちゃお金がなくて、ごはんも買えなくて雑草をとにかく食べる時期で」

 

「雑草をとにかく食べる時期」というのは、草食動物でない限り、普通人間には存在しません。しかし、すがちゃんは近所の公園に生えている草を食べていたのです。

 

「公演にニラみたいな草が生えてて。『これニラなんじゃないか?』と思って。そしたら公園にいたおじさんが『それ食える草だぞ』って教えてくれて。

 

 その草を家に持って帰って炒めたり、お湯に入れてみたりしたんですけど、不味くて。たぶん食えない雑草だったんですよ。でも、これしかないから、食卓に並べてて。雑草なんで、泥と草の苦いにおいでリビングが臭いんですよ。

 

 それを借金取りが見て『なんだこれ?』『ぼくが今日食べるごはんです』って。そしたら借金取りが僕のことを不憫に思って、卵を買ってきて雑草を卵でとじてくれました(笑)」

 

 最終的には借金取りから、「おまえ、頑張れよ。どうしょうもない親父だな」と励まされたそうです。

 

 雑草を食べたり、借金取りが来たり、たしかに悲惨な内容ですが、すがちゃんの「雑草を食べる時期」という独特な言い回しや予想外の展開で、話を聞いているこちらも愉快に感じました。これぞ、すがちゃんの才能ですね!

インタビューマン山下
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。

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