「努力を侮辱している」『27時間テレビ』100km完走ランナー“猛暑のマラソン批判”に「努力と無謀は違う」論点ズレの指摘続出

27時間マラソンに関する発言が話題となっている森渉(写真・アフロ)

 

 7月22日、俳優の森渉が自身のXを更新。20、21日に放送された『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)の「100kmサバイバルマラソン」に寄せられた批判に言及し、SNS上で議論が勃発している。

 

「21日の放送で、同日に離婚したことを発表した元妻の金田朋子さんと、そろって100kmを完走した森さん。ゴールテープ前で手をつないで一緒にゴールし、『宇宙一自慢の元妻』とコメントしました。Xでも《朋ちゃんのラストスパートが本当にかっこよかった 応援本当にありがとうございました》と感謝を伝えています。

 

 

 森さんが完走した一方、同じく100kmマラソンに挑戦したタレント・井上咲楽さんは、48km付近でドクターストップがかかってしまいました。2023年の同企画では、女性唯一の完走者でしたが、2024年は急性胃腸炎による脱水症状で、無念の脱落となってしまいました」(芸能記者)

 

 同じくマラソン企画が予定されている『24時間テレビ』(日本テレビ系)の放送が控えるなか、この酷暑で長距離マラソンを実施することに、あらためて批判が寄せられる事態となっている。

 

 そうした状況に対し、森は22日、Xでこうつぶやいた。

 

《ちなみにネットニュースを見ると真夏の長距離マラソンへの批判がいくつか見られますが、真夏の暑い中でのマラソンが危ないのなんて、オファーを受けた時点でみんなわかってます。だからちゃんと練習するし、対策を練って準備するし、その企画を批判するのは、、、。本気で準備して、本気でその場に立ちたくて努力している人たちを侮辱している気がして残念です》

 

 続けて、出演者の声を代弁するかのように、

 

《出演者は、危険だけどそれでも準備を怠らずにギリギリまで努力する姿を見せて、1人でも多くの人に元気になってほしいと思ってやってます!!》

 

 と投稿した。

 

 だが、ここ数日、なされているのは、「ランナー批判」というよりは「企画への疑問」だ。テレビ局関係者が語る。

 

「『24時間テレビ』でいえば、チャリティーマラソンは1992年から30年以上、連続で実施されています。当時、打ち切りのピンチだった同番組を救ったのがマラソン企画だったとされており、実際、毎回、ランナーがゴールインするクライマックスは高視聴率をたたき出しているんです」

 

 テレビ局としては、安定した視聴率獲得のため、どうしてもマラソン企画はやりたいところ。しかし、東京都心はすでに連日、35度超えの猛暑日が続いており、気象庁はここ数日、全国規模で熱中症警戒アラートを発表している。この状況下で、テレビ局は視聴率のためにどこまでやるのか? という部分が、論点になっているのだ。

 

「森さんの言うように、ランナーが積み上げてきた努力は尊重されるべきでしょうが、そもそも何のために努力するのか、努力を向ける先は炎天下でのマラソンでなくてはいけないのか、という意見が、ネットでは大勢を占めています」(前出・芸能記者)

 

 実際にXでは、森の持論に対し、疑問や異論が噴出している。

 

《努力してる人たちに話をすり替える前に誰でもすぐわかるリスクである暑熱対策をしてから言えよな。努力して暑さを乗り切れるなら誰でもやるわ。そういうんじゃないから言ってんだろ》

 

《健康を大切にって思いを侮辱と取る卑屈さが…努力したら熱中症にならないわけでもなくエンタメとしてわざわざ炎天下の中でスポーツをする必要性が感じないって話だと思うんだよね》

 

《はぁ!? 努力とこの暑さでの無謀な企画に批判してます!! 努力と無謀は違うぞ!!》

 

『24時間テレビ』では、やす子が長距離マラソンに挑戦する予定だが、それまで問題提起は尾を引きそうだ。

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