のん「真剣表情」で新作ドラマ撮影姿…映画監督との“二刀流”生活、エージェント契約で「民放ドラマ」復帰の実演度

ドラマ『幸せカナコの殺し屋生活』の撮影終了後、車に乗り込むのん(写真・越野 遥)

 

 6月下旬、雨がそぼ降るなか、東京・世田谷区内の居酒屋で、ドラマの撮影がおこなわれていた。2024年冬から配信予定の『幸せカナコの殺し屋生活』(DMM TV)だ。現場の中央にいたのは、主演の、のん。真剣な表情で、監督の指示に聞き入っていた。

 

 のんと言えば、2013年にNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で大ブレイク後、独立騒動でいったんは表舞台から姿を消した。あれから10年の月日が流れ……。

 

 

「のんさんは、2020年に映画『私をくいとめて』で日本映画批評家大賞主演女優賞を受賞。2022年には主演映画『Ribbon』で脚本・監督を務めました。女優と映画監督の“二刀流”ですね。

 

 今回のドラマの出演オファーが来たとき、のんさんは飛び上がって喜んだそうです。理由は、ドラマがコメディかつ、アクションだったから。アクションはずっと前からあこがれていたそうで、ジャッキー・チェンのDVDは教科書代わりにと何度も見ていて、クランクインの2カ月も前からキックボクシングに通い始めるなど、これまでの女優人生をすべて賭けているくらい入れ込んでいると聞いています」(映画関係者)

 

 共演は藤ヶ谷太輔、監督は『東京リベンジャーズ』などを手がけた英勉氏と、“大物”ぞろいだったことも喜びの一因だったそう。

 

 この日、撮影は16時ごろまでおこなわれていた。現場に、のんのマネージャーはいたが、いつも同行している通称「生ゴミ先生」こと女性演出家の姿はなかった。

 

「以前のように、のんが不安に襲われたり、演技指導が必要な状況ではもうなくなっているということです。ほかの事務所のスカウトや、マスコミがやって来て彼女を直撃するようなこともなくなりました。最近では、精神的にも完全に一人立ちしたようで、仕事のときでも個人で行動することが増えてきました」(芸能プロ関係者)

 

 東京・新宿区内のバーに、ひとりで入ってきた彼女を目撃した人によると、

 

「その日は、アイドル評論家の中森明夫さんが書いた『推す力』が、楽天電子書籍賞を受賞したことをお祝いする会が開かれていました。そこに花束を抱えたのんさんが、ふらっと入ってきたんです。ほとんど化粧もせず、すっぴんに近かったのですが、目がキラキラ輝いていて、とてもかわいかったですね。映画監督の岩井俊二さんもその場にいて、同じ監督として、映画談議にも楽しそうに花を咲かせていました」

 

 12月には、『TRICK』シリーズなどで知られる堤幸彦監督が撮った主演映画『私にふさわしいホテル』の公開も控えている。

 

「彼女は若手の作家役。『幸せカナコ~』とはまた違った知的な、のんさんの姿が見られると思います」(前出・映画関係者)

 

 ここ数年の快進撃には、水面下で動いた立役者がいると、前出の芸能プロ関係者は言う。

 

「元ソニー・デジタルエンタテインメント社長の福田淳氏です。彼は、現在コンサルティング会社『スピーディ』を経営していますが、のんさんとは2017年にエージェント契約を結んでいます。

 

 福田氏は2023年12月、ジャニーズ事務所の後継となるSTARTO ENTERTAINMENTのCEOに就任したことが発表されています。福田氏の采配があれば、今後はSTARTOの俳優との共演も可能になるわけです。夢の民放ドラマ復帰にも一歩近づいたということでしょう」

 

 彼女の思いがかなう日も近い!?

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