もうお腹いっぱい!「ドラマ主演見たくない」主演俳優・女優ランキング…広瀬アリスの“厳しいキャラ設定”
4月スタートの連続ドラマも、残す放送回はあとわずか。前評判が高い作品は多かったにも関わらず、期待外れや失速が相次ぎ、視聴者にとっては大いに不満が残るクールだったといえよう。
そこで今クールの大詰めを前に、本誌は全国のドラマ好きの男女500人を対象に、独自のアンケートを実施。今期の春ドラマの主演俳優・女優のなかで、「もうこの人の主演作は見たくない!」と思う人は誰か、ランキングを作成した。
ビジュアルや華やかさはもちろん、役作りや演技力が重視される主演俳優だが、良くも悪くも作品の評価を左右する存在。視聴者からそっぽを向かれた“残念すぎるトップ5”は、以下の顔ぶれだ。
ドラマウオッチャー・新城優征氏には、それぞれの主演俳優の評価について分析してもらった。
【第5位】34票 篠原涼子(『イップス』フジテレビ系)
「プライベートのゴタゴタが不誠実なので」(40代・会社員・鳥取県)など、不倫スキャンダルを敬遠する声に加え、「演技がワンパターンだし、若い頃の輝きがない」(40代・主婦・奈良県)という声に代表されるように、その演技が時代にマッチしなくなったという声多数。
「本人の世間における好感度はさておいたとしても、木村拓哉さん同様、似たようなキャラクターを演じることが多いとされています。今回も同じようなセリフ回しに、ウンザリした視聴者が多かったのでは」(新城氏)
【第4位】37票 森本慎太郎(『街並み照らすヤツら』日本テレビ系)
商店街を舞台に、森本演ずるケーキ店の店主が奮闘するヒューマンドラマだが、「笑いも寒いし、旧ジャニは見たくない」(20代・学生・埼玉県)と、辛辣な反応。『セクシー田中さん』問題で制作中止となった日テレドラマ枠で、急ごしらえのなかでドラマ単独初主演となった森本は哀れな気もするが……。
「混沌化していく状況に振り回される立場ということもあり、コントのような内容のドラマの中で受け身の芝居にならざるをえない役どころだった。他の役ほど個性を出しづらいのが難しいところで、そこで批判的な見方が出ているのかもしれません。
ただ、演技力うんぬんより、“急造”されたドラマであるというところが最大の問題でしょう」(新城氏)
【第3位】44票 広瀬アリス(『366日』フジテレビ系)
29歳での高校生役や、眞栄田郷敦とのミスマッチぶりが揶揄されまくっていた広瀬アリス。「CMも多く出ているので新鮮さを感じない」(30代・OL・福岡県)、「飽きたし、今回の役に合っていない気がする」(60代・主婦・東京都)など、好感度抜群でCMに引っ張りだこなところが仇になったか。
「視聴者が広瀬さんに求めるキャラクターと、実際に演じる役柄にズレがあるのでは。『恋なんて、本気でやってどうするの?』(2022年4月期、カンテレ)にしろ、今回の『366日』にしろ、ウジウジと恋や人生に悩む陰のある役がどうにも似合わない印象です。
眞栄田さんのような年下イケメン俳優とのラブストーリー(一応『366日』は設定上は同級生ですが)も、『マイ・セカンド・アオハル』(2023年10月期、TBS系)でもうお腹いっぱいでしょう」(新城氏)
【第2位】66票 松本まりか(『ミス・ターゲット』テレビ朝日系)
「昔から嫌いだったが、特に今の演技は鼻につく」(50代・フリーター・福島県)、「芝居があざとくて、好きじゃない。あと、演技が大げさすぎて苦手」(30代・飲食業・愛知県)、「鼻声が苦手です」(60代・無職・鹿児島県)。業界の玄人筋には評価の高かった松本も、演技力以前に完全な好みからか敬遠する声が多かった。
「伝説の結婚詐欺師が本当の恋に落ちてしまい……というマンガ的な設定のコメディだからでしょうが、オーバー気味の芝居が観る人によってはトゥーマッチに感じられたのかもしれません。松本さんの演技ありきの作品になっているだけに、彼女の“あざと可愛さ”を受け入れられない人にはキツいのでしょう(個人的にはハマリ役で名演だと思いましたが)」(新城氏)
【第1位】108票 木村拓哉(『Believe−君にかける橋−』テレビ朝日系)
今回は大手ゼネコンに勤務する設計士という役どころだが、やはりここでもついて回るのは「何をやってもキムタク」の大合唱…。「演技がキムタク。もう潮時だと思う」(20代・会社員・大阪府)、「主演作が多すぎて飽きてしまった。どの役をやっても同じに見える」(30代・主婦・北海道)、「ナルシスト感が強いためうざいから」(50代・飲食業・新潟県)などなど、予想通りのダントツ1位。
「主演ばかりを数々こなしてきただけに、イヤでも漂う“主人公感”に満腹感が強いのでは。本作では、天海祐希さんとの夫婦役がいまひとつハマっていないように感じられること(姉と弟のように見える)もさることながら、木村さん演じる狩山陸の“いつまでも少年”的なキャラクター像が満腹感に拍車をかけているのかもしれません。
第2話の突然脱走を図って失敗する際の鈍重な動きに、キャラと実年齢のギャップを感じた人も少なくないかも」(新城氏)
新城氏はつぎのように今期のドラマが“不作”と呼ばれる理由を総括する。
「クオリティの低下の直接的な原因は、IP獲得のためテレビ局がこぞってここ数年、ドラマの制作数を増やしていることにあるでしょう。ただでさえ制作スケジュールに余裕がないとテレビマンが嘆くなか、俳優から監督・脚本家などスタッフの数も限られるわけで、制作数の増加でますます現場が回っていないように感じられます。
特に今期においては、『記憶喪失・障害』かぶりがGP帯だけでも4作もあったり、『セクシー田中さん』問題に端を発する日テレ土ドラ10枠作品の変更トラブルが起こったりと、調整の問題が目立つ期でもありました。そもそも、民放地上波ドラマの制作数が安易に増えるということは、似たような設定、似たようなキャスティングが生まれやすく、その点も視聴者から不満を持たれやすい印象です」
視聴率がとれるから起用されるのが人気俳優だが、“もうお腹いっぱい”と感じてる人も多い。
06/08 21:00
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