「面白くない」原作者が『アクマゲーム』ドラマを酷評…『セクシー田中さん』問題表面化後に「意見交換はあるのか」局に聞いた

『ACMA:GAMEアクマゲーム』公式HPより引用

 

《ううーん… ちょっと流石に不明なこと、はっきりしないことが増えすぎて、7話は楽しめなかった…》

 

 現在放送中のドラマ『ACMA:GAMEアクマゲーム』(日本テレビ系)について、2024年5月21日、Xで赤裸々に胸の内を明かしたのは、ドラマの原作となった同名漫画の原作者・メーブ氏だ。当作品は、『週刊マガジン』(講談社)にて2013年から2017年まで連載され、“悪魔の鍵”をかけて命懸けで頭脳戦を繰り広げるストーリーは、幅広い層で注目を浴びた。

 

 

 そんなメーブ氏は、原作にはない、オリジナルキャラクターの登場や展開に《漫画と設定を変えてもいいんだけど、それで矛盾が発生して、その矛盾がキャラの心情すらもわからなくさせてしまっている気がします》と、Xで次々と苦言を呈している。

 

「間宮祥太朗を主演にドラマは順調に回数を重ねてはいます。第9話では、世帯平均視聴率3.1%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)と低迷中です。ドラマはお世辞にも大成功とはいえないでしょう。 理由はいくつかありますが、特に大きいのは漫画は実写化が非常に難しいということ。漫画の世界観を表現することもそうですし、作者と制作者側での認識の違いが起こりやすいんです」(ドラマ関係者)

 

 原作者の意図とは違う形で映像化されたものとしてすぐに思い浮かぶのは、2023年10月から放送された『セクシー田中さん』(日本テレビ系)だろう。原作者の芦原妃名子氏は、脚本をめぐって制作側と意見が対立し葛藤の末、2024年1月に遺書を残して亡くなり、世間に衝撃を与えた。そして現在、枠は違うが、同局で放送しているのが『ACMA:GAME』だ。再び、原作側が納得していない展開になっているのだ──。

 

「2024年5月27日に開かれた日テレの定例会見では、セクシー田中さん問題について設置された社内特別調査チームの調査結果について、『まとめに入っている段階。できるだけ早く発表したい』と説明しました。当初はGW明けに発表する予定でしたので、遅れが生じていました。やっと、31日に調査結果を発表しましたが、会見を生中継でおこなわず、記者だけを入れた会見については、『二次被害を避けるため』と説明。芦原さんやファンの方々のためにも、何があったかをしっかり生中継で説明するべきだと思います」(日本テレビ関係者)

 

 日本テレビに、『ACMA:GAME』において原作者と制作側で充分な意見交換がおこなわれているのか、質問状を送ったところ期限までに回答はなかった。

 

 メーブ氏は2024年5月30日、ドラマについて《楽しみにしてるからこそ、面白かったら『面白かった!』って言うし、つまんなかったら『つまらなかった!』って言うのよ。変なところがあったら『ここおかしいやろ!』って言うのよ》と率直な思いをポストした上で、『セクシー田中さん』問題については、《僕がやいのやいのとドラマにツッコミ入れてる話と、セクシー田中さんの件って、本当に同じ構図かい?全然違うと思うんだけど》と思いを述べた。

 

 制作側と原作者、双方が納得できるドラマ作りをファンは求めている。

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