《紅白で見たい歌手ランキング》サザンや宇多田を抑えた断トツ1位は「出れば会場ざわつく」
10月11日、年末恒例『NHK紅白歌合戦』の司会者が有吉弘行(50)と橋本環奈(25)、伊藤沙莉(30)、鈴木奈穂子アナウンサー(42)の4人と発表された。
あとは出場歌手の発表を待つばかりだが、視聴者の願望と、選抜された歌手たちのラインナップの乖離は毎年大きい。さらに今年は、旧ジャニーズのタレントへのオファーも視野に入れるとNHKが発表し、ファンたちからは賛否の声が上がっている。
視聴者は、どんな歌手が出場すれば見るのか? そこで全国の30代~60代の男女、500人にアンケートを実施。この人たちに出てほしい、というリクエストを募った。さて、このメンバーならあなたは『紅白』を見ますか?
1年8か月ぶりに活動再開した氷川きよしがランクイン
ランキング10位に入ったのが、紅組は同票で和田アキ子と小林幸子。和田は1986年から2015年まで30年連続出場。それ以前にも9回出場していて、2016年は記念すべき40回目の出場になるはずだったが落選……。当時、NHKに対して「今回は(『紅白』を)見たくない」など、恨み節を口にしていた。
「あのときから8年たっていますから、怒りも収まってきているのでは?」
と、語るのは芸能評論家の宝泉薫さん。
「和田さんはもともと義理人情の人。古い知り合いなどが出てきて説得すれば、出場しそうな気はしますけど。昔、美空ひばりさんが特別枠で出演して、3曲メドレーで歌いましたよね。あれも美空さんが落選されたことの“和解”のためのようなものでした。和田さん自身、今年はよくも悪くも話題になっているので(笑)、タイミングとしてはいいのでは」(宝泉さん、以下同)
ちなみにアンケートでは、『あの鐘を鳴らすのはあなた』が聴きたいという声がほとんど。以前は「あの鐘を何度も鳴らしている」なんて言われたこともあったが、やはり彼女といえばこの曲になるのか。対する白組10位はNumber_i。
「実際、リストアップされていると報じられていますね。曲はおそらく『INZM』なんでしょうけど、ヒップホップ調の曲で、分裂する前にキンプリで歌っていたようなアイドルポップスとはまったく違うもの。これを歌ったときの会場にどんな“ざわつき”が広がるかは見てみたいですね」
紅組9位は、こちらも同票で西野カナと椎名林檎。白組は今年8月、1年8か月ぶりに活動再開した氷川きよし。
「お休みしていた期間で、氷川さんがどう変わったかというのは当然、関心を集めますよね。活動休止直前は、演歌だけではなくジャンル的に非常にクロスオーバーしていたので、ファンに受け入れられるかは、復帰して何を歌うのかにもよるのではないでしょうか。
本人は『きよしのズンドコ節』を60歳になっても歌いたくない、と話しているなんて報じられもしましたが、上位に入らなかったということは、ファンからすると“昔のきよしが好き”という気持ちが強いのかも」
宝泉さんの言葉のとおり、アンケート結果で歌ってほしい曲は『きよしのズンドコ節』がトップで、ロック調の『限界突破×サバイバー』は1票だけ……。
朝ドラ『おむすび』に浜崎あゆみの曲
紅組8位はLiSA、白組はSnow Man。7位にはももいろクローバーZ、Official髭男dismがランクイン。紅組6位には浜崎あゆみの名前が。
「朝ドラ『おむすび』の中で、浜崎さんの曲が歌われているシーンがあり、若い世代はそこで知った人もいるのでは? “ギャルのカリスマ”ってどんな人?みたいな関心はあると思う。そこで実物を見て“やっぱり本物はスゴい”となるか、“全然イケてない”になるか(笑)。同世代から“年を取ったな”と思われるのか……。2013年を最後に『紅白』に出場していませんから、出てくればいろいろな楽しみ方ができそうですね」
白組6位、松平健の『マツケンサンバ』とのコラボなんて楽しそう。そして紅組5位にはAdoの名前が。
「個人的には、いつまで檻の中で歌うのか、という思いがありまして(笑)。ついにあのスタイルで握手会まで行いましたよね。姿を露出するタイミングとして、『紅白』のステージを選びそうな気がします。いちばん視聴率の高い歌番組ですから。
あるいは、以前の小林幸子さんのように衣装が舞台装置のようなパターンも面白いのでは。彼女自身、歌の実力があることはみんなが知っているので、むしろ見せ方を考えることが大切かも。
ここ数年、小林さんの路線を引き継いだ水森かおりさんのインパクトが弱くなってきているので、新しい機軸としてAdoさんに頑張ってもらうのもいいかも」
Adoと水森の、どこまで舞台装置になれるかの“シン・衣装対決”。確かに面白そう……。
同位の白組に目を向けると、なんと北島三郎がランクイン。曲はダントツで『まつり』が聴きたいという声が届いた。“『紅白』引退宣言”の撤回を待つファンは多いのだ。
4位には紅組、松田聖子。白組には玉置浩二が選ばれた。
「玉置さんは2022年の『紅白』で、安全地帯として37年ぶりに出場しましたが、放送された映像についてNHKとモメたと報じられました。局側が玉置さんの遅刻癖やドタキャンを心配して、生演奏を断念。別番組『SONGS』で収録した映像を使ったとか。
ならば今回はその心配を逆手にとって、交渉しているところからカメラを回し、大みそか当日の会場入りするところにも密着して、そこから生演奏に入ってもらう。こんな演出、面白いと思いませんか? 現場に姿を見せない玉置さんをハラハラドキドキしながら待つスタッフ、なんてメイキングとしては視聴者も臨場感を味わえるかなと」
一番票を集めたのは中森明菜
いよいよトップ3! 紅組は1992年に事実上の引退をした、ちあきなおみ。今年はデビュー55周年ということで、注目を集めている。いまだに彼女の歌声を求めるファンは多く、ランクインも納得。白組3位には米津玄師。今年は朝ドラ『虎と翼』の主題歌を担当し、NHKへの貢献度も大きい。が、聴きたいとリクエストが多かったのは主題歌『さよーならまたいつか!』ではなく、ヒット曲『Lemon』という結果に。
2位には紅組、宇多田ヒカル。白組はこちらも朝ドラ主題歌を歌うB'z。
「朝ドラ主題歌を担当したのは『紅白』への出場ありき、とも報じられました。ただ、主題歌を歌ったからといって、必ずしも出場するとは限らないんです。B'z自体、NHKの番組にはそんなに多く出ていません。今回の主題歌も、そこまで跳ねているわけではないですし、ファンの間でも“B'zっぽくない”という意見もあるようですね。だから、これまでのヒット曲と併せて、別会場とかではなくNHKホールで演奏している画を見てみたい」
そして、いちばん見たいと票を集めたのは、白組はダントツでサザンオールスターズ。2018年“平成最後”の『紅白』で大トリを飾ったサザン。桑田が松任谷由実との腰振りダンスを披露するなど、大盛り上がりのステージを見せてくれた。やはり、お祭りバンドは外せない! そんな彼ら以上に票を集めたのが、紅組1位の中森明菜。
「やはりみなさん、気になっているんですね(笑)。会場に来て歌えば、もちろんスゴいことだと思いますが、どんな形にせよ、出場すれば会場はざわつくでしょう。彼女が出ると発表されれば、とりあえず見ようという人が出てくるのは間違いないです。
今年はライブイベントを開催して、ファンの前に姿を見せました。流れ的には、今年の出場はありますね。というか、そろそろ出てこないと視聴者から諦められてしまうかもしれない。
出るかな、出ないかな、と騒がれているうちが華で、もう無理だろう、となったら名前も挙がらなくなります。でも、これまで出てこなかったのは、体調面やメンタル面の問題もあるから。姿を見せたというのは、復調に向かっていることの証しでしょう」
アンケート結果で並んだ、『紅白』“妄想”出場歌手。もうすぐ発表される“本物”にはどんな名前が並ぶのだろう。
取材・文/蒔田 稔
11/05 11:00
週刊女性PRIME