ゼレンスキー大統領が欧州歴訪、「勝利計画」への支持を求める見通し

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は9日、英国やフランス、ドイツなどを10日から歴訪し、各国首脳らと会談すると明らかにした。訪問先のクロアチアでの記者会見で述べた。ドイツで12日に予定された支援国会合の延期を受けた対応とみられ、ロシアの侵略終結に向けた「勝利計画」への支持を求める見通しだ。

ウクライナのゼレンスキー大統領

 ロイター通信によると、ゼレンスキー氏は10日に英国のスターマー首相とフランスのマクロン大統領、イタリアのメローニ首相と各国で会談。11日にはベルリンでショルツ首相と、バチカンでローマ教皇フランシスコと会う予定だ。

 12日に予定された支援国会合は、米国内の災害対応を理由にバイデン大統領が欠席するため延期された。「勝利計画」にはウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟の早期実現や、米欧の供与した長射程兵器の使用制限撤廃が盛り込まれているとみられている。

ジャンルで探す