深圳の男児刺殺事件受け、現地に外務副大臣を派遣へ…上川外相「できることは全てやっていく」

 上川外相は20日の記者会見で、中国広東省 深圳しんせん 市で日本人学校に登校中の男児が中国人の男に刺されて死亡した事件を受け、現地に政務三役を派遣する方針を明らかにした。中国側に事実関係の説明や在留邦人の安全確保を求める。政府関係者によると、柘植芳文・外務副大臣を派遣する方向だ。

上川外相

 上川氏は「事件を大変深刻に受け止めており、できることは全てやっていく」と強調し、中国各地の日本人学校で通学時の安全対策を強化する考えを示した。政府は事件後、金杉憲治・駐中国大使を深圳に派遣するなどし、中国側に事件の真相解明や再発防止を働きかけている。

 上川氏は、中国側から事件について「個別の事案だ」との説明しかないとし、「事実関係について一日も早く説明することと、子供たちの安全確保の徹底を強く求める」と訴えた。

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