老人ホームに誘導爆弾、越境攻撃への報復とみられるロシア軍の攻撃が強まる

 ウクライナの英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」などによると、ウクライナ北東部スムイ州スムイで19日、ロシア軍が誘導爆弾で老人ホームを攻撃し、1人が死亡、少なくとも14人が負傷した。

ウクライナ地図

 ウクライナ軍が露西部クルスク州への越境攻撃を始めて以降、露軍はスムイ州で報復とみられる攻撃を強めている。

19日、ウクライナ北東部スムイで、老人ホームが攻撃を受け、救急隊員に支えられて避難する高齢女性=AP

 報道などによると、老人ホームは5階建てで建物内には221人の入居者を含む約300人がいた。攻撃で一部が損壊し、高齢者147人が避難しているという。地元メディアは、高齢者たちが車いすで避難したり、地面で毛布にくるまって横たわったりする様子を伝えている。

 ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は同日夜のビデオ演説で「この老人ホームが軍事目標ではないことをロシアが知らなかったはずがない」と非難した。

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