ハルキウに滑空爆弾、94歳女性が死亡…ゼレンスキー氏は西側にいらだちあらわ

 ロイター通信によると、ウクライナ北東部ハルキウで15日、ロシア軍の滑空爆弾が集合住宅に命中し、94歳の女性が死亡したほか、子供3人を含む42人が負傷した。

 ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は15日夜のビデオ演説で、24時間以内に露軍がハルキウ州の隣のスムイ州、東部ドネツク州などの各地を計128発の誘導爆弾で攻撃したと明らかにした。「露軍の攻撃を止めるには、長射程の攻撃能力が必要だ」と強調し、米欧から供与されたミサイルによる露国内への攻撃を認めるよう訴えた。

 米メディアによると、米バイデン政権は英仏が供与した長射程ミサイルでの攻撃を容認する一方、米国の地対地ミサイル「ATACMS」の使用解禁に慎重だという。ドイツは長射程巡航ミサイル「タウルス」の供与要請に応じていない。

 一方、ゼレンスキー氏は15日放送の米CNNのインタビューで、西側の軍事支援に時間がかかっていると指摘し、「我々は多くの兵士を失っている」といらだちをあらわにした。

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