IAEAがイラン非難の決議案採択 イランは対抗措置

IAEA=国際原子力機関の理事会は、イランの核開発に関する調査にイラン側の協力が不十分だとして、この問題について報告書を作成するようIAEAに求める決議を採択しました。イラン側は反発しています。

イランを巡っては、2019年から申告されていない場所で核物質が見つかり、IAEAが調査を行ってきました。

これについて、IAEAの理事会ではイギリスなどがイランについて「必要かつ全面的で明確な調査への協力を行っていない」と非難を強めていましたが、21日、イランの核開発に関する包括的な報告書を来年春までにまとめるようIAEAに求める決議案を賛成多数で採択しました。

IAEAのグロッシ事務局長は今月14日、イランを訪問し、高濃縮ウランの蓄積を抑制することでイラン側と合意していました。

しかし、イランは今回の決議案の採択を受けて、ウラン濃縮で使う最新の遠心分離機を大量に稼働させるなどの対抗措置を発表していて、反発する姿勢を見せています。

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