G20外相会合 安保理改革へ行動求める文書を採択 全会一致

【ニューヨーク=平田雄介】20カ国・地域(G20)=議長国ブラジル=は25日、米ニューヨークの国連本部で外相会合を開き、国連安全保障理事会を含む「グローバル・ガバナンス改革」に向けて行動を求める文書を全会一致で採択した。

文書は、22日に国連の未来サミットで採択された安保理や国際金融機関などの改革推進を盛り込んだ「未来のための協定」に留意し、多国間システムの再活性化と強化のために努力すると記す。安保理を含む国連、国際金融システム、多国間貿易システムの改革を掲げた。

会合にはブラジルのルラ大統領に加えて、今年12月から議長国となる南アフリカのラマポーザ大統領も出席し、「国連は多国間協調の中心的存在でいなければならない」と改革に意欲を示した。

会合にはG20以外からも多くの国が参加。グテレス国連事務総長は冒頭、未来のための協定を履行する努力が「今日始まる」と歓迎した。

ジャンルで探す