国連でG20外相会合 「紛争解決も予防の力もない」早急な安保理改革求める声

G20=主要20か国の外相会合がニューヨークの国連本部で初めて開かれ、議長国・ブラジルのルラ大統領が国連改革の重要性を訴えました。

今年のG20議長国・ブラジルのルラ大統領は国連改革を重要課題と位置付けていて、25日のG20外相会合でもウクライナや中東情勢を念頭に、「安全保障理事会は紛争を解決することも、まして未然に防ぐ力もないと証明されてしまった」と述べ、安保理改革の必要性を強調しました。

出席したインドの代表などからは安保理の常任理事国にアジアやアフリカ、中南米などの新興国・途上国、いわゆるグローバルサウスの国々を加えるよう注文する声が上がりました。

国連のグテーレス事務総長も、広範な国連改革の第一歩として公平な代表制を進めることが大切だと強調。G20参加国による安保理改革への取り組みを歓迎しました。

会合では、国際的な金融機関などの改革もテーマに掲げられ、ブラジルの呼びかけでG20以外の国連加盟国も多く出席しました。

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