スリランカ新大統領が国会を解散、11月14日に総選挙、3議席からの勢力拡大狙う

スリランカのディサナヤカ新大統領は24日、国会(一院制、225議席)を解散した。11月14日に総選挙が行われる。党首を務める人民解放戦線(JVP)が参加する左派勢力・人民の力(NPP)は国会で3議席しかない。21日の大統領選で勝利した同氏はかねて、就任後早期に国会を解散し、総選挙に打って出ることを表明していた。

スリランカは巨額の対外債務を抱えデフォルト(債務不履行)に陥り、経済危機にある。ディサナヤカ氏は大統領選で、国際通貨基金(IMF)や中国、日本など債権国の支援を得て増税などを伴う経済改革を進めた現職のウィクラマシンハ大統領らを破って当選。改革を見直すためIMFとの再交渉を掲げているが、自身の政策を推進するため、国会での勢力拡大を狙う。

新たな国会は11月21日に招集される予定。任期は5年。(岩田智雄)

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