モンゴル与党の議席占有率が大幅低下、野党との連立政権を模索 総選挙の開票結果発表

【北京=三塚聖平】現地メディアによると、モンゴルの選挙管理委員会は1日、国民大会議(国会、定数126)総選挙の開票結果を発表した。与党モンゴル人民党が過半数の68議席を獲得した。議席占有率は改選前の約80%から約54%へと大幅に低下しており、人民党は野党との連立政権を模索しているもようだ。

物価上昇や渋滞の深刻化といった経済・社会問題に加え、2016年から単独政権を続けてきた人民党への不満が党勢低下につながった。最大野党の民主党は42議席で、占有率は約15%から約33%へと躍進を遂げた。続いて人間党が8議席を確保するなどと野党勢力が拡大した。

今回の総選挙では議員定数を前回までの76議席から126議席に拡大したほか、比例代表制も採用した。こうした変更が野党勢力に有利に働いたとみられている。人民党は野党との連携で政権運営の安定を図る考えとみられる。

選挙管理委員会は1日、当選者に国会議員の仮身分証明書を手渡した。総選挙は6月28日に行われ、投票率は69・85%だった。

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