北朝鮮が日本海へ弾道ミサイル発射、韓国軍は「失敗」と分析

【ソウル=桜井紀雄】韓国軍合同参謀本部は26日、北朝鮮が同日午前5時半ごろ(日本時間同)、平壌付近から日本海へ向けて弾道ミサイルを発射したと発表した。韓国軍は、失敗したと推定されるとの分析を示した。日本政府関係者によると、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したもようだ。被害は確認されていない。

韓国の聯合ニュースは、北朝鮮が極超音速ミサイルの発射実験をしようとして失敗したとの韓国軍消息筋の見方を伝えた。ミサイルは約250キロ飛翔(ひしょう)したという。

北朝鮮による弾道ミサイルの発射は、日米韓が短距離弾道ミサイルに分類する「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」18発を5月30日に発射して以来。

日米韓は近く、新たな共同訓練「フリーダムエッジ」を実施する予定で、米原子力空母セオドア・ルーズベルトが22日に韓国南部、釜山(プサン)に入港。北朝鮮はこれに反発を示しており、今回の発射は日米韓を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。

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