マグリットの絵画、188億円で落札 「1億ドル超え」に仲間入り

落札されたルネ・マグリットの「光の帝国」©CHRISTIE'S IMAGES LTD. 2024

 ベルギーの画家、ルネ・マグリット(1898~1967)の作品が19日、米ニューヨークであったオークションで約1億2120万ドル(188億円)で落札された。この額は、シュールレアリスム画家の作品としては過去最高額だといい、米メディアは「マグリットは1億ドル超えの作品を持つアーティストの仲間入りを果たした」と伝えた。

 競売を主催したクリスティーズによると、落札されたのはマグリットの連作「光の帝国」のうち、1954年に描かれた作品。上半分には青空と白い雲が広がる一方、下半分では街灯のあかりが浮かぶ夜が描かれており、昼と夜が共存する不思議な情景がひろがっている。

 オークションでは、2人の電話入札者が10分間にわたって競り合った末、推定落札価格の9500万ドルを大きく上回る1億2120万ドルで落札されたという。米紙ニューヨーク・タイムズによると、これまでに落札価格が1億ドルを超えたアーティストには、レオナルド・ダビンチやピカソ、バスキア、グスタフ・クリムト、アンディ・ウォーホルといった巨匠が並ぶ。(真田嶺)

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