米中の国防当局高官、8月末から3度目の対話 中国側からの贈り物は

中国の董軍国防相による香山フォーラムの開幕式での演説=2024年9月13日午前9時29分、北京、畑宗太郎撮影

 米中の国防当局は14~15日、高官同士による「防衛政策調整協議」を北京で開いた。南シナ海で緊張が高まる一方、8月末のサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)の訪中から米中の各レベルでの意思疎通が活発化しており、対話軌道が回復しつつある。

 中国軍部が主催する多国間の安全保障対話「香山フォーラム」に合わせたもので、米国は昨年よりも高位のマイケル・チェイス国防次官補代理を派遣した。

 米国防総省高官によると米側は、南シナ海のサビナ礁(中国名・仙賓礁)などでの中国軍のフィリピン船への「危険行為」について問題提起し、「航行の自由」の重要性を伝えた。中国がロシアの防衛産業を支援している問題をめぐっても懸念を示したほか、台湾海峡の「平和と安全の維持」の重要性も強調した。

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