「ご飯よく食べ、すくすく育って」金正恩氏、水害避難民1万3千人を平壌に受け入れ
北朝鮮の水害で被害を受けた平安北道(ピョンアンプクト)と慈江道(チャガンド)、両江道(リャンガンド)の1万3千人の避難民が15日、首都・平壌に到着して宿舎に入所した。北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が出迎えた。朝鮮中央通信が伝えた。
金正恩氏が9日に平安北道義州(ウィジュ)郡の水害地域を訪れ、「被害復旧期間、平安北道と慈江道、両江道の罹災民家族の全ての子供たちと生徒たちを平壌に連れて行き、国家が全面的に負担して安全で便利な環境の下で保育と教育を受け持って提供する非常システムを稼働させ、老人と病弱者、戦傷栄誉軍人と幼児の母親も平壌で国家的な保護・恩恵を提供しようとするという重大措置」を発表していた。
金正恩氏は平壌に到着した水害地域の住民の前で歓迎演説を行い、宿所へ出向いて被災者らに会った。朝鮮労働党中央委員会の幹部たちが同行した。
金正恩氏は、「国境沿線や北部内陸の被災地域で不便な思いをしていた年寄りや幼児の母親、戦傷栄誉軍人と子どものための誠意ある生活条件と環境を提供するために傾けた党と政府の努力に言及し、健康中心、平安中心を絶対的な基準とする最上の誠意を尽くす」と述べた。
金正恩氏は、「被災者が以前より元気な体で、明るい顔ですっかり様変わりした懐かしい土地に帰られるように、4・25旅館と閲兵訓練基地の幹部や従業員をはじめとする関係者たちが熱心に努力することを望みながら、みんなが母なる祖国の首都で気楽に生活しながら、滞在期間、常に印象に残る意義深い時間を送るよう願った」という。
金正恩氏は、児童の食事室に出向き、「ご飯もよく食べ、すくすくと育って、家庭と国に笑いの花を咲かせる喜び童、幸福童になれ」と述べた。
08/16 16:33
デイリーNKジャパン