金正恩氏、平壌に避難した児童の教育状況を視察

北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が16日、平壌の4・25旅館を訪れて避難児童の教育状況を確かめた。朝鮮中央通信が伝えた。

金正恩氏は9日、平安北道義州(ウィジュ)郡の水害地域を訪れ、「被害復旧期間、平安北道と慈江道、両江道の罹災民家族の全ての子供たちと生徒たちを平壌に連れて行き、国家が全面的に負担して安全で便利な環境の下で保育と教育を受け持って提供する非常システムを稼働させ、老人と病弱者、戦傷栄誉軍人と幼児の母親も平壌で国家的な保護・恩恵を提供しようとするという重大措置」を発表した。金正恩氏が出迎えるなか、平安北道(ピョンアンプクト)と慈江道(チャガンド)、両江道(リャンガンド)の約1万3千人の避難民が15日、平壌に到着して宿所に入所した。

朝鮮労働党中央委員会書記である趙甬元(チョ・ヨンウォン)、朴正天(パク・チョンチョン)、朴泰成(パク・テソン)の各氏と労働党中央委員会部長の朱昌日(チュ・チャンイル)、韓光相(ハン・グァンサン)の両氏が同行した。

金正恩氏は、児童の授業を参観し、教育設備と避難児童が使用する学用品などを確かめ、「党中央委員会が今回、水害地域の子ども、生徒のための臨時教育保障対策を立てるように迅速かつ正確な決心を樹立し、実行したことについて誇らしく、張り合いあるものと思う、われわれは災害復旧という環境の下でも極めて重要な措置を実行することで、教育部門と全社会的に次世代教育の重要性に対する認識を今一度正しく与えた」と述べた。

金正恩氏は、「わが国を教育が発展した国、教育によって興り、栄える教育強国、人材強国に打ち建てるのはわが党の確固たる目標であり、不変の意志である、誰もが教育の発展のために常に苦心し、一貫性のある努力を傾けなければならず、全党的、全国家的、全社会的に教育を重視し、積極的に後援する気風がわが国家特有の国風に強化され、発展するようにすべきである」と指摘した。

金正恩氏は、「教育事業は朝鮮革命の代を継いでやり、国の発展を促す重要な事業であり、次世代をいかに教育するかによって国の発展と革命の前途が左右されるので、いくら困難であっても次世代教育事業は党と政府が一時もおろそかにしてはならない」と強調しながら、「教育部門の物質的・技術的土台を一層向上させ、教育事業全般を新たな高い段階に引き上げる上で提起される重大な問題を党が討議し、強力な対策を立てていくであろう」と明らかにした。

金正恩氏は、「新しい生徒服を着た子どもたちの明朗な姿を見ると本当にうれしい、子どもたちの笑い声こそ前進する祖国の力強い息吹であり、躍動する気概であり、朝鮮式社会主義の強大さの象徴である」と述べた。

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