Adobeが実験的なアイデアとして2D画像を3Dのように回転させる「Project Turntable」を発表
2024年10月14日から16日にかけて行われたAdobeの年次イベント「Adobe MAX」で、クリエイティブな分野における最新のイノベーションの種を披露する「Sneaks」セッションが開催され、その中で2D画像を3Dのように回転させる「Project Turntable」が発表されました。
Adobe's new image rotation tool is one of the most impressive AI concepts we've seen | Creative Bloq
https://www.creativebloq.com/design/adobes-new-image-rotation-tool-is-one-of-the-most-impressive-ai-concepts-weve-seen
#ProjectTurntable | Adobe MAX Sneaks 2024 | Adobe - YouTube
画面に剣士とドラゴンの姿が登場。
剣士・ドラゴンともに2Dのベクター画像であり、当然ながら向きを変える事はできません。
登壇者が剣士の画像を選択し、「Generate Views」と書かれたボタンをクリックしました。
すると画面にバーが表示され、バーのパラメーターを調整することで剣士の向きがぐるぐる変更可能に。
もちろんドラゴンも同様の手順で回転させることができます。
続いてパンが詰まった籠とフライドポテトをイメージしたキャラクターが登場。
パンや籠などの無機物も問題なく回転させられます。
右のキャラクターも回転できることは言うまでもありません。
ドラゴンと剣士の素材の向きがクリエイターのイメージと合わなくても大丈夫。
Project Turntableの機能を使えば向きを合わせられます。左右方向の回転だけでなく、上下方向の回転にも対応している模様。
ウマの2Dイラストが登場しました。2Dのため、当然ながら足は2本しか描かれていません。
AIが回転の際にちゃんと足を4本に書き足してくれます。
多数のコウモリを配置したい場合、Project Turntableの機能を使えば最初の1つから複製して向きを変えるだけですみます。
後からコウモリに角を付けたくなった場合、複製元の1つに角を付けて「Update Views」ボタンをクリックすれば全部のコウモリに反映される模様。
Sneaksで発表された内容はあくまでもコンセプトの紹介であり、将来的にAdobe製品に登場する保証はありませんが、主要機能となる可能性も秘めているとのこと。
Sneaksでは他にも下記の機能が発表されています。
・人物やオブジェクトを別の画像に追加する際に自然になじませる機能
#ProjectPerfectBlend | Adobe MAX Sneaks 2024 | Adobe - YouTube
・不要な閃光や一時的にカメラを遮った物体を、写真や動画から簡単に削除する機能
#ProjectCleanMachine | Adobe MAX Sneaks 2024 | Adobe - YouTube
・Adobe After Effectsのカスタムシェイプで作成したアニメーションを基に欲しいものを言葉で指定するだけでリアルな動画に変換する機能
#ProjectInMotion | Adobe MAX Sneaks 2024 | Adobe - YouTube
・動画や画像の出所を元のソースまで迅速に追跡するフィンガープリントと電子透かし機能
#ProjectKnowHow | Adobe MAX Sneaks 2024 | Adobe - YouTube
・プロンプトからサウンドを生成する機能
#ProjectSuperSonic | Adobe MAX Sneaks 2024 | Adobe - YouTube
・3Dシーンをガイドとして使うことで2D画像生成を容易にする機能
#ProjectScenic | Adobe MAX Sneaks 2024 | Adobe - YouTube
・スケッチからデザインを洗練するのをAIが支援する機能
#ProjectRemixALot | Adobe MAX Sneaks 2024 | Adobe - YouTube
・スクリーンのキャプチャをガイドとして使って生成AIで高品質な画像をすばやく作成する機能
#ProjectHiFi | Adobe MAX Sneaks 2024 | Adobe - YouTube
10/18 11:35
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