AdobeがAcrobatでPDFにFireflyで生成した画像を埋め込む機能とAcrobat AI AssistantでWordやPowerPointファイルなど複数のドキュメントを分析する機能をリリース


Adobeが2024年6月18日に、PDF編集ソフトの「Adobe Acrobat」ならびにチャットAIの「Acrobat AI Assistant」に、ジェネレーティブAI「Firefly」の統合や、WordやPowerPointなどのファイルから情報を取得する機能などを追加することを発表しました。
Adobe - Adobe Reimagines PDFs by Integrating Adobe Firefly into Acrobat and Adding Support for Chat Across Multiple Documents in Acrobat AI Assistant
https://news.adobe.com/news/news-details/2024/Adobe-Reimagines-Acrobat-Bringing-Firefly-AI-to-PDFs-and-Expanding-Use-Across-More-Document-Types/default.aspx


Adobe Acrobat Reimagines Documents for Multi-Format, AI-Powered Work | Adobe Blog
https://blog.adobe.com/en/publish/2024/06/17/adobe-acrobat-reimagines-documents-multi-format-ai-powered-work
Adobe Acrobatのユーザーは2024年6月18日より、Adobe Acrobat内でFireflyベースの新機能を使用することができるようになります。追加される機能としては、テキストプロンプトを入力することでFireflyを使った画像拡張や背景の削除、消去、切り抜きが可能になるほか、FireflyのImage 3 Modelを使用して、PDF内の任意の場所に生成した画像を埋め込めるようになります。


Adobeはこの機能に関して「Adobe Acrobatはアプリ内で画像生成機能を提供する最初のPDFソリューションです」「Adobe Acrobatで誰もが簡単に、魅力的なビジュアルを作成できる機能で、クリエイティブな専門知識は必要ありません」と主張しています。なお、Adobeによると、Adobe Acrobatでの「画像の編集」「画像の生成」機能は、当面の間はデスクトップの英語版だけで提供されるとのことです。
Adobeはまた、Acrobat AI Assistantに、ユーザーが「Microsoft Word」や「Microsoft PowerPoint」、テキストファイルなどのドキュメントを対象に、内容について質問をしたり、インサイトを取得したり、文章の要約を電子メールで共有したりといった機能を追加したことを発表しています。
具体的には、ユーザーがドキュメントファイルをAcrobat AI Assistantにドラッグ&ドロップするだけで、「これらのドキュメントで提示されている主なテーマの概要について説明してください」などの質問項目が生成され、それらを選択することで、AIが自動的に回答を提示してくれます。また、ユーザー自身が独自の質問をAIに投げかけることも可能。さらに、「これらのドキュメントの要点を電子メールにまとめてください」といった指示を行うことで、生成された文章をチームの内外で共有できることも紹介されています。


加えて、Acrobat AI Assistantに録音した会議の音声を使った「議事録作成機能」も追加されたことが発表されています。Adobeによると、議事録を元に主要なトピックや重要なポイントなどを含む、会議の内容が素早く把握できる「生成サマリー」が自動的に作成されるとのこと。これにより、会議参加者が円滑な行動を取れるようになるそうです。


Acrobat AI Assistantの機能追加に合わせて、Adobeは2024年6月18日から6月28日までの期間中、Acrobat AI Assistantに無料でアクセスできる施策を行っています。なお、Acrobat AI Assistantは記事作成時点で英語版のみ提供されており、日本語版の提供開始時期については未定とのことです。

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