IntelがNPU搭載のデスクトップ向けプロセッサ「Core Ultra 200S」シリーズを発表、消費電力を大幅削減してAIアプリの性能も向上

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Intelが2024年10月10日、デスクトップAI PC向けの新たなプロセッサ「Core Ultra 200S(Arrow Lake-S)」シリーズを発表しました。以前の第14世代チップと比較して低温で効率的に動作し、AIタスクを高速化するためのNPUも搭載されています。
インテルAI PC向け初のインテル® Core™ Ultra デスクトップ・プロセッサーを発表
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/newsroom/news/core-ultra-200s-series-desktop.html

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Intel’s new flagship CPUs will run cooler and more efficiently for PC gaming - The Verge
https://www.theverge.com/2024/10/10/24265928/intel-core-ultra-200s-series-specs-release-date-pricing
Intel Launches Arrow Lake Core Ultra 200S — big gains in productivity and power efficiency, but not in gaming | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/pc-components/cpus/intel-launches-arrow-lake-core-ultra-200s-big-gains-in-productivity-and-power-efficiency-but-not-in-gaming
Intelが発表したCore Ultra 200Sシリーズは、次世代Performance-cores(Pコア)を最大8個、次世代Efficient-cores(Eコア)を最大16個搭載しており、マルチスレッドのワークロードで前世代製品より最大14%のパフォーマンス向上を実現したとされています。またエンスージアスト(上級者)向けとして初めてNPUを搭載したデスクトップPC向けプロセッサでもあるとのこと。
Core Ultra 200Sシリーズには、以下の5つのモデルがラインナップされています。24コア(Pコア8個・Eコア16個)の「Core Ultra 9 285K」が589ドル(約8万8800円)、20コア(Pコア8個・Eコア12個)の「Core Ultra 7 265K」が394ドル(約5万8600円)、20コア(Pコア8個・Eコア12個)でGPUコア非搭載の「Core Ultra 7 265KF」が379ドル(約5万6400円)、14コア(Pコア6個・Eコア8個)の「Core Ultra 5 245K」が309ドル(約4万6000円)、14コア(Pコア6個・Eコア8個)でGPUコア非搭載の「Core Ultra 5 245KF」が294ドル(約4万3700円)となっています。

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GPUを別で搭載する場合、GPUコア非搭載のKFバージョンを選択することで費用を節約できます。なお、記事作成時点では「Core Ultra 9 285K」のGPU非搭載バージョンである「Core Ultra 9 285KF」は発表されていませんが、Intelは将来的にオプションとして登場する可能性があると述べました。
Core Ultra 200Sシリーズの特徴は、これまでのモデルと比較して大幅に消費電力が抑えられているという点です。第13世代と第14世代のIntel Core CPUは、競合するAMDの同等品と比べてはるかに多くの電力を消費していましたが、新たなCore Ultra 200Sシリーズでは日常的なアプリケーションの利用時の消費電力を最大58%削減し、ゲーム時のシステム消費電力も最大165W削減したとIntelはアピールしています。
また、シングルスレッド性能は前世代製品と比較して最大6%、マルチスレッド性能は最大14%高速化しているほか、主要な競合プロセッサと比較してAI対応のクリエイター向けアプリケーションで最大50%の性能向上を実現したとのことです。Intelは、「新しいNPUは、AI処理をオフロードすることが可能になります。例えば、ディスクリートGPUの負担を軽減しゲームのフレームレートを向上させたり、AIワークロードでの電力使用量を大幅に削減したり、ゲームにおける顔やジェスチャーのトラッキングなどアクセシビリティーの利用例を、ゲームプレイのパフォーマンスへの影響を最小限に抑えながら実現します」と述べています。

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Intelは発表時の記者会見で、第14世代プロセッサの「Core i9-14900K」と「Core Ultra 9 285K」で「アサシン クリード ミラージュ」を実演し、「Core Ultra 9 285K」が80W少ない電力で同等のパフォーマンスを発揮することを示しました。「Core Ultra 9 285K」は「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアIII」などのゲームでも最大58Wの電力を削減するほか、「Warhammer: Space Marines 2」のように消費電力が165Wも少なくなるケースもあるとのこと。

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Core Ultra 200Sシリーズは消費電力の面で優れている一方で、ゲーム性能に関してはAMDのRyzen 9 9950XやRyzen 9 7950X3Dに匹敵するか一部のゲームで遅れを取っており、Ryzen 7 7800X3Dには明確に劣るとのこと。Intelのクライアントコンピューティンググループ担当ヴァイスプレジデントであるロバート・ハロック氏は、「AMDのX3Dシリーズと比較すると、5%ほど遅れを取っていると思います」と認めつつ、「CPUに組み込まれたキャッシュと製品の優れたIPCがあることを考慮すれば、(Core Ultra 200Sシリーズは)良い製品だと言える」と述べました。

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ハロック氏は、「新しいインテルCore Ultra プロセッサー200Sシリーズは、大幅な消費電力の低減を実現し、卓越したゲーミング性能と業界をリードするコンピューティング能力の実現を目指すというインテルの目標に合致した製品です。この結果、新しいAIゲーミングおよびクリエーション機能を、NPUと進化し続けるインテルGPUのメディア機能が一層引き立て、低温で静かなPCの利用体験を実現します」と述べました。
Core Ultra 200Sシリーズは2024年10月25日から、オンラインショップ、店舗、メーカーを通じて販売されるとのことです。

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