掃除機搭載型ロボット犬がビーチを掃除している
四足歩行のロボットに掃除機を取り付け、ビーチに散乱したタバコの吸い殻を掃除するという試みがイタリアで行われています。
VERO: A vacuum‐cleaner‐equipped quadruped robot for efficient litter removal - Amatucci - Journal of Field Robotics - Wiley Online Library
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/rob.22350
Robot Dog Vacuums Up Cigarette Butts From Italian Beaches - IEEE Spectrum
https://spectrum.ieee.org/robot-dog-vacuum
イタリア工科大学のチームが開発したロボットは「VERO(Vacuum-cleaner Equipped Robot:バキュームクリーナー搭載ロボット)と呼ばれています。歩行用の4つの脚に掃除機のノズルを取り付けていて、背中には掃除機本体を搭載。以下の動画を見ると、一歩一歩大地を踏みしめるように歩きながら道ばたの吸い殻を拾う様子が確認できます。
VERO: a Vacuum-cleaner-Equipped Quadruped RObot for Efficient Litter Removal - YouTube
人間のオペレーターに掃除エリアを指定されたVEROは、自分で経路を決め、カメラとニューラルネットワークを使ってタバコの吸い殻を検出して掃除することができます。
同様の掃除ロボットは過去にも存在しましたが、そのほとんどは車輪付きのシステムだったため、ビーチのような足場が不安定な場所では役に立たなかったとのこと。VEROの開発チームがさまざまな環境でテストしたところ、VEROは指定エリアに落ちた吸い殻の9割程を回収することに成功したそうです。
開発チームのアマトゥッチ・ロレンツォ氏は「これは、歩行式ロボットの脚が、移動と移動以外のタスクに同時に利用される初めての例です。これは、例えば脚でドアを開けるようなロボットとは一線を画すものです」と述べました。
なお、VEROは中国Unitreeが開発した四足歩行ロボット「Aliengo」をベースに作られています。Unitreeは四足歩行ロボットやヒューマノイドロボットの開発で世界的に知られている企業で、過去にはアメリカ海兵隊がUnitreeのロボットにロケットランチャーを搭載して新兵器の実験をしたことがありました。
「ロケラン搭載のロボット犬」をアメリカ海兵隊がテスト中 - GIGAZINE
08/04 08:00
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