AppleがM2搭載iPad AirのGPUを10コアから9コアにひっそりダウングレード
Appleは2024年5月に開催したイベントの中で、M2チップを搭載した新型iPad Airを発表しました。この新型iPad Airに搭載されるM2チップは、「GPUが10コア」と宣伝されていたのですが、これがひっそりと9コアにダウングレードされていることが明らかになっています。
Apple downgrades new M2 iPad Air, now says it features a 9-core GPU instead of 10-core - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2024/06/01/m2-ipad-air-gpu-core-count/
Appleは2024年5月に2年以上ぶりとなるiPad Airの新モデルを発表。この新型iPad AirはM2チップを搭載しており、GPUのコア数は「10コア」でした。
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しかし、Appleが公式サイト上の仕様ページをひっそりと更新し、GPUのコア数を「9コア」に修正していることが明らかになっています。
アメリカ向けのApple公式サイトの新型iPad Airの仕様ページが以下の通り。チップの項目ではGPUのコア数が「9」と記載されています。
英語版の新型iPad Airのプレスリリースやサポートページの技術仕様ページではGPUのコア数は「10コア」のままです。また、アメリカ以外の国向けのApple公式サイトの技術仕様ページでも、M2搭載iPad AirのGPUコア数は「10」と記載されたままとなっており、これは日本のApple公式サイトでも同様です。
インターネットアーカイブのWayback Machineを使って数日前の技術仕様ページをチェックすると、アメリカ向けのApple公式サイトでも数日前までGPUのコア数が「10」と記載されていたことを確認できます。そのため、M2搭載iPad AirのGPU数は確かに「9コア」に変更される模様。
しかし、アメリカ以外の地域のApple公式サイトでは仕様ページが更新されないままであるため、「Appleにしてはこれは奇妙なこと」とApple関連メディアの9to5Macは指摘しました。
なお、9to5MacによるとAppleが9コアGPUのM2チップを搭載したデバイスを販売するのは今回が初めてのことだそうです。例えば、M2搭載MacBook Airには8コアGPUと10コアGPUのオプションが存在するものの、9コアGPUというオプションは存在しません。そのため、9to5Macは「iPad Airに搭載されるM2チップが、10コアGPU搭載のM2チップの改良版であることを示唆しています」と記しています。
ただし、9to5Macは「ほとんどのM2搭載iPad Airユーザーは、9コアGPUと10コアGPUの違いに気付かないことでしょう」とも指摘しました。
06/02 16:00
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