着る電気毛布やトイレ用ヒーター、“ちょい足し”で人気の暖房グッズ - 古田雄介の家電トレンド通信
関東でも寒さが厳しくなってきた11月、ジョーシン浦和美園イオンモール店を訪ね、自宅の暖房環境に“ちょい足し”できるアイテムのトレンドを取材しました。
同店の暖房家電の売れ行きについて、季節家電を担当するスタッフの神田歩樹氏は「最低気温が10度を下回ると急に売れ行きが上がります。今年は、10月に一度寒い時期があって動きました。本格的な冬到来に向かうこれからの時期は、より活発になると思います」と言います。冬本番の年末年始に向けて品揃えを整えているため、11月下旬から12月初旬にかけては潤沢な選択肢から選べるよいタイミングといえるでしょう。
さまざまな暖房家電がありますが、「ちょい足しで暖かさが強化できる」をコンセプトに、15,000円までの暖房小物をターゲットとして人気モデルを紹介してもらいました。下記の「ちょい足しで人気の暖房グッズ×3要点」を踏まえて個別に追っていきましょう。
○<ちょい足しで人気の暖房グッズ×3要点>
自分と一緒に持ち運べる“ホームモバイル”な暖房アイテムが人気を伸ばしている。
手や足などの末端をピンポイントで暖めるグッズも選択肢が増えている。
ヒートショック対策として、トイレや脱衣所に置く暖房のニーズも増加中。
※本文と写真で掲載している価格は、2024年11月21日15:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。
ちょい足し1・・・着る毛布として愛用される「くるみケット」
まず挙げられたのは、山善の着用型電気毛布「くるみケット」シリーズです。H型ショルダーストラップの「くるみケット(ACタイプ)」と、USB給電に対応して袖付きで肩まで覆われている「くるみケットオーバー」の2タイプが売られています。取材時の価格は、それぞれ11,800円と9,980円でした。
「フリーサイズなので、大柄な人でも着用できます。どちらも好みに合わせて選ばれますね。部屋を移動しながらでも邪魔になりませんし、電源をオフにしても暖かさが自然に持続しますから。部屋全体を暖房しなくても済む、ということで選ばれる人が増えていますね」
ちょい足し2・・・どこでも足元狙いで暖かくできる「巻くコタツ」
身体全体ではなく、ピンポイントで暖めるアイテムも注目を集めています。足下を暖かくするグッズでよく売れているのは、ライソンの「巻くコタツ くるみ」です。幅1250mm×高さ630mmの曲げられるパネルヒーターで、40度から60度まで3段階に温度を調節してパネルの内側を暖かくします。毛布や収納ポーチも同梱しており、取材時の価格は8,980円でした。
「暖かい空気は上にいくので、足下だけ冷えて困る、という人は少なくありません。巻くコタツがあれば、キッチン回りやソファの下など、お部屋のどこでもつま先の冷えが解消できるということで、冷え性の方を中心によく売れています」
ちょい足し3・・・座っているときもあったかな「USBソクホカクッション」「電気マット」
ピンポイント暖房では、椅子に敷いて使えるクッション型の電気暖房グッズも定番の人気があります。同店で売れているのは、コジットの「USBソクホカクッション」や、KODENの「電気マット」など。どちらも椅子に敷いたり、足下に置いて足を温めたりできます。取材時の価格は1,980円と2,980円でした。
「座ったときに椅子が冷たくてびっくりするという方にお勧めのアイテムですね。2,000~3,000円で買えるということで、普段の暖房のままで、ちょっと快適にしたいという目的で買っていく方が多いですね」
ちょい足し4・・・末端冷え性に嬉しい「足温器」「蓄熱式湯たんぽ」
そのほかのピンポイント暖房としては、消臭機能が付いたKODENの足元専用電気マット「足温器」や、手を入れて温められる山善の「蓄熱式湯たんぽ」もよく売れているそうです。取材時の価格は、それぞれ5,980円と2,780円でした。
「足温器は、長く衛生的に使えるということでファンが多いですね。蓄熱式湯たんぽは、コードレスでどこでも使えるところが人気です。電気あんかの人気も復活していますし、部位や場所をピンポイントで冷え対策するグッズは安定して支持されていると感じます」
ちょい足し5・・・ヒートショック対策で選ばれる「セラミックヒーター」
場所固定で選ばれる暖房グッズとしては、小型のセラミックヒーターがあります。トイレ用に人気があるのは、人感センサーが付いたシィー・ネットの「CDCP606」とのこと。およそ幅230×奥行き133×高さ360mmとコンパクトで、取材時の価格は9,980円でした。
「場所を取らないですし、人感センサーが付いているので、電源を入れっぱなしにしても大丈夫というところで、定番的な人気があります。ご高齢の方を中心に売れています」
脱衣所用になると、定番は同社のワイドタイプ「CDCP701」になるそうです。およそ幅520×奥行き97×高さ256mmの横長デザインで、足元から素早く暖かくします。取材時の価格は10,800円でした。
はみ出し情報・・・予算4万円のちょい足しなら「セラムヒート」
最後に、15,000円の条件を外したちょい足し暖房の人気アイテムも紹介してもらいました。神田氏が挙げたのは、ダイキン工業の遠赤外線暖房機「セラムヒート」。遠赤外線の中でもとりわけ人に吸収されやすいとされる2~20ミクロンの波長域で身体を暖めるのが特徴です。取材時の価格は37,800円でした。
「効率よく身体を暖かくしてくれますし、しっかり遠くまで届く波長なので少し離しておいても使えます。机回りやキッチンなど、部屋全体の暖房をつけるほどじゃないけれど自分の周囲を暖かくしたい、という場合に強みを発揮しますね。電気代も抑えられると評判です」
著者 : 古田雄介 ふるたゆうすけ フリーランスライター。『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年~)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007~2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。 この著者の記事一覧はこちら
同店の暖房家電の売れ行きについて、季節家電を担当するスタッフの神田歩樹氏は「最低気温が10度を下回ると急に売れ行きが上がります。今年は、10月に一度寒い時期があって動きました。本格的な冬到来に向かうこれからの時期は、より活発になると思います」と言います。冬本番の年末年始に向けて品揃えを整えているため、11月下旬から12月初旬にかけては潤沢な選択肢から選べるよいタイミングといえるでしょう。
さまざまな暖房家電がありますが、「ちょい足しで暖かさが強化できる」をコンセプトに、15,000円までの暖房小物をターゲットとして人気モデルを紹介してもらいました。下記の「ちょい足しで人気の暖房グッズ×3要点」を踏まえて個別に追っていきましょう。
○<ちょい足しで人気の暖房グッズ×3要点>
自分と一緒に持ち運べる“ホームモバイル”な暖房アイテムが人気を伸ばしている。
手や足などの末端をピンポイントで暖めるグッズも選択肢が増えている。
ヒートショック対策として、トイレや脱衣所に置く暖房のニーズも増加中。
※本文と写真で掲載している価格は、2024年11月21日15:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。
ちょい足し1・・・着る毛布として愛用される「くるみケット」
まず挙げられたのは、山善の着用型電気毛布「くるみケット」シリーズです。H型ショルダーストラップの「くるみケット(ACタイプ)」と、USB給電に対応して袖付きで肩まで覆われている「くるみケットオーバー」の2タイプが売られています。取材時の価格は、それぞれ11,800円と9,980円でした。
「フリーサイズなので、大柄な人でも着用できます。どちらも好みに合わせて選ばれますね。部屋を移動しながらでも邪魔になりませんし、電源をオフにしても暖かさが自然に持続しますから。部屋全体を暖房しなくても済む、ということで選ばれる人が増えていますね」
ちょい足し2・・・どこでも足元狙いで暖かくできる「巻くコタツ」
身体全体ではなく、ピンポイントで暖めるアイテムも注目を集めています。足下を暖かくするグッズでよく売れているのは、ライソンの「巻くコタツ くるみ」です。幅1250mm×高さ630mmの曲げられるパネルヒーターで、40度から60度まで3段階に温度を調節してパネルの内側を暖かくします。毛布や収納ポーチも同梱しており、取材時の価格は8,980円でした。
「暖かい空気は上にいくので、足下だけ冷えて困る、という人は少なくありません。巻くコタツがあれば、キッチン回りやソファの下など、お部屋のどこでもつま先の冷えが解消できるということで、冷え性の方を中心によく売れています」
ちょい足し3・・・座っているときもあったかな「USBソクホカクッション」「電気マット」
ピンポイント暖房では、椅子に敷いて使えるクッション型の電気暖房グッズも定番の人気があります。同店で売れているのは、コジットの「USBソクホカクッション」や、KODENの「電気マット」など。どちらも椅子に敷いたり、足下に置いて足を温めたりできます。取材時の価格は1,980円と2,980円でした。
「座ったときに椅子が冷たくてびっくりするという方にお勧めのアイテムですね。2,000~3,000円で買えるということで、普段の暖房のままで、ちょっと快適にしたいという目的で買っていく方が多いですね」
ちょい足し4・・・末端冷え性に嬉しい「足温器」「蓄熱式湯たんぽ」
そのほかのピンポイント暖房としては、消臭機能が付いたKODENの足元専用電気マット「足温器」や、手を入れて温められる山善の「蓄熱式湯たんぽ」もよく売れているそうです。取材時の価格は、それぞれ5,980円と2,780円でした。
「足温器は、長く衛生的に使えるということでファンが多いですね。蓄熱式湯たんぽは、コードレスでどこでも使えるところが人気です。電気あんかの人気も復活していますし、部位や場所をピンポイントで冷え対策するグッズは安定して支持されていると感じます」
ちょい足し5・・・ヒートショック対策で選ばれる「セラミックヒーター」
場所固定で選ばれる暖房グッズとしては、小型のセラミックヒーターがあります。トイレ用に人気があるのは、人感センサーが付いたシィー・ネットの「CDCP606」とのこと。およそ幅230×奥行き133×高さ360mmとコンパクトで、取材時の価格は9,980円でした。
「場所を取らないですし、人感センサーが付いているので、電源を入れっぱなしにしても大丈夫というところで、定番的な人気があります。ご高齢の方を中心に売れています」
脱衣所用になると、定番は同社のワイドタイプ「CDCP701」になるそうです。およそ幅520×奥行き97×高さ256mmの横長デザインで、足元から素早く暖かくします。取材時の価格は10,800円でした。
はみ出し情報・・・予算4万円のちょい足しなら「セラムヒート」
最後に、15,000円の条件を外したちょい足し暖房の人気アイテムも紹介してもらいました。神田氏が挙げたのは、ダイキン工業の遠赤外線暖房機「セラムヒート」。遠赤外線の中でもとりわけ人に吸収されやすいとされる2~20ミクロンの波長域で身体を暖めるのが特徴です。取材時の価格は37,800円でした。
「効率よく身体を暖かくしてくれますし、しっかり遠くまで届く波長なので少し離しておいても使えます。机回りやキッチンなど、部屋全体の暖房をつけるほどじゃないけれど自分の周囲を暖かくしたい、という場合に強みを発揮しますね。電気代も抑えられると評判です」
著者 : 古田雄介 ふるたゆうすけ フリーランスライター。『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年~)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007~2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。 この著者の記事一覧はこちら
11/28 17:00
マイナビニュース