ニコン、APS-Cミラーレスの新版「Z50II」 上位機種譲りの機能&デザインに進化

ニコンイメージングジャパンは11月7日、APS-Cサイズのセンサーを搭載したミラーレスカメラの新製品「Z50II」を発表した。多彩な画作りを楽しめる機能と、上位機種の優れた機能・性能を兼ね備え、カメラ初心者でも憧れの表現や自分らしい画作りがしやすいモデルとなっている。

価格はオープン。ニコンダイレクトでの販売価格は、Z50IIボディが145,200円、Z50II 16-50 VR レンズキットが166,100円、Z50II 18-140 VR レンズキットが199,100円、Z50II ダブルズームキットが198,000円。発売は12月13日。

ニコン Z シリーズとして初めてピクチャーコントロールボタンを設置。撮影モードAUTO時にピクチャーコントロールを変更できるようになり、複雑な設定や編集に悩むことなくイメージ通りの画作りが行えるようになった。ピクチャーコントロールの絞り込み機能も新搭載。よく使う項目だけを表示させ、お気に入りの表現に素早くアクセスできる。ピクチャーコントロールの効果は背面ディスプレイやEVFから確認可能。

Nikon Imaging Cloudとの連携により、「イメージングレシピ」のダウンロードに対応。憧れのクリエイターの表現やフィルムライクな表現を使えるだけでなく、自分で調整した画作りをレシピとして保存しておけるようになった。

画像処理エンジンは、フラッグシップモデル「Z9」と同じEXPEED 7を採用する。9種類の被写体検出に対応し、AF-Aの性能も大幅に向上。加えて、独自のディープラーニング技術の活用により、AUTO撮影時における被写体やシーン解析を行い、絞り、シャッタースピード、ISO感度などを自動で最適化してシーンに合わせた最適な撮影をサポートする。撮影素子は、有効画素数2,088万画素の23.5×15.7mmサイズCMOSセンサー(APS-Cサイズ/DXフォーマット)。

動画撮影機能は、5.6Kのオーバーサンプリングによる4K UHDに対応。「N-Log」動画の撮影にも対応した。機能面では、画面手前の物にピントを合わせる「商品レビューモード」、RECを押してから撮影開始までの間隔を2秒または10秒から選択できる「動画セルフタイマー」をZシリーズとして初めて搭載している。

EVFは、Z50から約2倍の明るさの1,000cd/平方メートル/m2となり、晴天下の屋外といった明るい環境でもピントや画面周辺部を細部まで確認できるようになった。ファインダー像と肉眼での見え方の明暗差が低減され、イメージした通りの映像を得やすい。背面ディスプレイは3.2型サイズのバリアングル式(約104万ドット)。タッチパネルにより直感的に操作できる。

記録メディアにはSDメモリーカードを使用。本体サイズは約W127×D66.5×H96.8mm、重さは約495g(本体のみ)。そのほかの特徴は以下の通り。

シャッターボタンを全押ししてから最大1秒間さかのぼって記録する「プリキャプチャー」機能
ISO100~51200の幅広い感度域をカバーしつつZ50よりもノイズを低減。質感やディテールをシャープに描写する
内蔵フラッシュを搭載
Z50よりも強力になった電子手ブレ補正
動画撮影時に単焦点レンズを使用しても高画質でズーミングできる「ハイレゾズーム」
動画撮影中であることがひと目でわかる「RECランプ」
縦位置での静止画撮影時に、ディスプレイのユーザーインタフェースとEVFの情報を縦向きに自動で切り替える機能

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