富士フイルム、シリーズ最軽量のコンパクトAPS-Cミラーレス「FUJIFILM X-M5」

富士フイルムは10月14日、ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」の最新モデル「FUJIFILM X-M5」を発表した。シリーズの最軽量モデル。シルバーとブラックの2色を揃え、それぞれ「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」がセットになったレンズキットも用意する。価格はオープンで、発売日は11月下旬。

FUJIFILM X-M5は、Xシリーズ最軽量となる約355gの小型軽量モデル。シリーズの特徴である高品質な外観を継承しながら、毎日持ち歩きたくなるようなコンパクトサイズにまとめている。

写真フィルムを交換する感覚でさまざまな色調表現を楽しめる「フィルムシミュレーション」モードは全20種類を収録。フィルムシミュレーションダイヤルは天面左に配置し、素早く手軽に色調豊かな画作りを楽しめる。天面右部にはモードダイヤルを装備。AUTOモードではシーンに最適な撮影モードをカメラが自動で認識するため、デジタルカメラ初心者でも高品質な静止画・動画を簡単に撮影できる。

センサーには、裏面照射型約2,610万画素の「X-Trans CMOS 4」を採用。画像処理エンジンは、消費電力を抑えながら高画質撮影が可能な「X-Processor 5」。顔・瞳AFを搭載し、ディープラーニング技術を用いて開発した被写体検出AFにより、動物 / 鳥 / 車 / バイク / 自転車 / 飛行機 / 電車 / 昆虫 / ドローンなどをAIで検出する。また、最新のAF予測アルゴリズムにより、動く被写体への追従性が高くコントラストが低い環境下でのAF精度にも優れる。

動画撮影機能は、最大で4K/60Pに対応。6.2K/30P 4:2:2 10bit動画のカメラ内SDメモリーカードへの記録に対応し、1080/240Pのハイスピード撮影もサポートする。手ブレ補正機能は電子式で細かな手ブレを補正。歩きながら動画を撮影する際に発生する大きな揺れに対しても効果を発揮する。録音用マイクは、同社初となる3基を内蔵。全方位 / フロント / バック / フロント&バックの4つから、シチュエーションに応じてマイクの指向性を選択可能だ。定常ノイズ低減機能も新たに搭載し、空調音など一定の周波数で鳴り続けるノイズも低減する。

「Vlogモード」では「9:16ショート動画モード」を新搭載。SNSで人気の縦型ショート動画の撮影がしやすい。またVlogモードで液晶ディスプレイに表示するアイコンの数と配置を刷新。より直感的な動画を撮影できるようになった。動画撮影時のビットレートは、8Mbpsと25Mbpsを新たに追加。ビットレートを抑えることで、スマートフォンなどへの転送時間短縮につながる。

バッテリは「NP-W126S」を使用し、静止画撮影枚数は約330枚(ノーマルモード時)、動画の連続撮影時間は約65分(6.2K/29.97p時)。無線機能は、IEEE802.11b/g/nとBluetooth 4.2に対応。本体サイズはW111.9×D38×H66.6mm、重さは約355g(バッテリー、メモリーカード含む)。

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