watchOS 11の新アプリ「バイタル」は何に使うの? - Apple Watch基本の「き」Season 10

watchOS 11で追加された新しいアプリの一つが「バイタル」です。開くとグラフのようなものが表示されますが、特に入力欄やボタンのようなものはありません。どのように使うアプリで、何に役立つのでしょうか?
○「バイタル」は、「ヘルスケア」の新しい見方

バイタルは、寝ている間の心拍数・呼吸数・手首皮膚温などの測定値を1画面にまとめたものです。測定値を総合的に見ることで、日常的な体調管理に役立てようというものです。新しいアプリというよりは、既存の機能から必要なものを集め、Apple Watch上で新しい見方を提供したもの、と言った方が正しいでしょう。

バイタルの画面を開くと、その日の計測結果が表示されます。表示が青の値は通常範囲内、ピンクなら通常範囲から外れた値を意味します。

左上のカレンダーアイコンをタップすると、当日の記録/過去7日間の推移を切り替えられます。

デジタルクラウンを回すと、各項目ごとの計測値を確認することができます。

○異常値の通知を開始するには

iPhoneの「ヘルスケア」では、より長期間にわたるバイタルの記録を見ることができます。watchOS 11以前の記録もバイタルに取り込まれています。

当日の記録に通常範囲を外れる計測値が2つ以上あった場合、通知が届くように設定することができます。

○「バイタル」はどう使えばいい?

バイタルは、病気やけがの発見を目的として提供されているものではありません。どちらかというと毎日の“自分の体調の確認用”です。無意識下の身体の情報が可視化されることで、体調の変化を自覚するのが第一歩。お酒を飲みすぎたり、夜更かししすぎたり、疲労がたまっていたりしませんか? 異常値が続いたときは生活習慣や環境を見直して、気持ちよく目覚められる日を増やしていきましょう。

笠井美史乃 かさいよしの アプリ、サービス、マーケティングなど、IT・ビジネス分野で取材・執筆・編集を行う。マイナビニュースでは2013年開始の連載「iPhone 基本の『き』」をはじめ、iPhone・iPad・Apple WatchなどAppleデバイスのハウツーやレビューを担当。雑誌「Web Designing」「Mac Fan」、その他企業オウンドメディアなどで執筆中。 この著者の記事一覧はこちら

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