スマートウォッチ、ファーウェイがApple Watchを猛追 - 古田雄介の家電トレンド通信
今回はビックカメラ有楽町店を訪ね、スマートウォッチの売れ筋トレンドを取材しました。
スマートウォッチの購入層は年々広がっているそうです。同店でスマートウォッチを担当するスタッフの宮寺沙季氏は「健康目的で買われる方や、スマホとの連携機能が使いたくて揃える方のほかにも、通勤通学用にSuica機能付きのモデルを探していたり、ゴルフのコースで便利に使えるモデルを指名買いしたりする人が増えていますね」と話していました。
売れ行きでいえば、アップルの「Apple Watch」が長らく抜きん出ています。モデル単位でランキングを作ると、トップ5がApple Watch一色になってしまうので、同ブランドはすべて込みで1位にまとめたうえでトレンドを教えてもらうことにしました。
下記の「スマートウォッチ選び 基本の3箇条」を踏まえ、人気モデルを順に追っていきましょう。
○<スマートウォッチ選び 基本の3箇条>
身につけるものなので、長く愛用するためにも見た目は妥協しないことが大切。
バッテリーの持ちは差が大きい。日々の充電の手間や睡眠時の計測なども見越して選びたい。
防水機能やSuica連携などはモデルごとに差が大きい。用途に合わせて最適解を探したい。
※本文と写真で掲載している価格は、2024年8月27日14:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。
第1位:絶対王者の「Apple Watch」、とりわけ門戸が広い「SE」
一番人気は、前述のとおりアップルのApple Watchですが、そのなかでも幅広い客層に売れているのが「Apple Watch SE」です。取材時の価格は34,800円~。文字盤サイズは40mm型と44mm型の2タイプ、GPSのみ内蔵とGPS+セルラー内蔵の2タイプがあり、掛け合わせで4モデルが選べます。
「Apple Watchのなかでもコスパ重視のモデルですね。入門機としてももちろん人気がありますし、世代が新しくなるたびにSEを買い替えていく方も多くいらっしゃいます。健康管理などの上位機能を求める方にはApple Watch Series 9が人気ですが、Apple Watchとしての通知機能やアプリを楽しみたいという方はこちらのSEが定番ですね」
第2位:睡眠管理もできて2.4万円~の「HUAWEI WATCH FIT 3」
2位、つまりはApple Watch以外で人気トップとなっていたのは、ファーウェイの「HUAWEI WATCH FIT 3」です。約1.82インチのスクウェアディスプレイを採用し、ヘビーユースでもフル充電で約7日間動きます。価格は23,980円~でした。
「健康管理も、通勤通学や運動などに使うひと通りの機能を備えていて、2万円台前半からというところが人気を広げていると思います。睡眠中の呼吸も計測できるので、睡眠の質を気にする人にも支持されています」
第3位:30以上のスポーツアプリを内蔵する「vivoactive 5」
続く3位は、ガーミンの「vivoactive 5」でした。ランニングやヨガ、筋トレなど、30種類以上のスポーツアプリのほか、睡眠の質を計測して助言するアプリも備えた円形モデルです。スマートウォッチモードでの駆動時間は約11日。取材時の価格は39,440円でした。
「カラーバリエーションも多くて、好きなフィットネスやスポーツにあわせて選ばれる方が多いですね。同社のなかでも比較的買いやすく価格帯ということもあって、幅広い層に売れています」
第4位:ゴルフウォッチ機能の追加で今春に再ブレイクした「WATCH GT 4」
4位は、再びファーウェイの「WATCH GT 4」が挙げられました。フル充電で最大2週間持続する仕様で、41mm径と46mm径の2タイプを揃えています。取材の価格は36,080円~でした。
「2024年の春にアップデートして、ゴルフウォッチ機能が使えるようになりました。そこから再度盛り上がっているモデルですね。距離や風向きの測定、マップ表示など、かなり実用性が高くて注目されています」
第5位:コンパクト&Suica対応で割安な「Charge 6」
5位は、Fitbitの「Charge 6」が選ばれました。フル充電で最大7日間使える仕様で、心拍数モニターやGPS、温度センサー、NFCなどをひと通り揃えています。取材時の価格は21,860円でした。
「Suica対応のスマートウォッチとしては当店で最安になります。通勤や通学向けにSuicaが使えるモデルを探しに来た方によく選ばれていますね。フィットネスや健康管理の機能も充実しているので、そこからいろいろなアプリを試すということもあると思います」
はみ出し情報・・・血圧が測定できる貴重な選択肢「HUAWEI WATCH D」
オンリーワンの売れ方をしているスマートウォッチも挙げてもらいました。宮寺氏がピックアップしたのは、ファーウェイの「HUAWEI WATCH D」。血圧測定が可能なモデルで、取材時の価格は54,730円でした。フル充電で最大7日間連続で駆動します。
「医薬品医療機器総合機構の認証を受けた貴重な選択肢です。やはり血圧を測りたい、毎日の傾向を知りたいという方に指名買いされます。アプリにデータが蓄積されていくので、確かな形で健康状態を日々記録できます」
著者 : 古田雄介 ふるたゆうすけ フリーランスライター。『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年~)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007~2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。 この著者の記事一覧はこちら
スマートウォッチの購入層は年々広がっているそうです。同店でスマートウォッチを担当するスタッフの宮寺沙季氏は「健康目的で買われる方や、スマホとの連携機能が使いたくて揃える方のほかにも、通勤通学用にSuica機能付きのモデルを探していたり、ゴルフのコースで便利に使えるモデルを指名買いしたりする人が増えていますね」と話していました。
売れ行きでいえば、アップルの「Apple Watch」が長らく抜きん出ています。モデル単位でランキングを作ると、トップ5がApple Watch一色になってしまうので、同ブランドはすべて込みで1位にまとめたうえでトレンドを教えてもらうことにしました。
下記の「スマートウォッチ選び 基本の3箇条」を踏まえ、人気モデルを順に追っていきましょう。
○<スマートウォッチ選び 基本の3箇条>
身につけるものなので、長く愛用するためにも見た目は妥協しないことが大切。
バッテリーの持ちは差が大きい。日々の充電の手間や睡眠時の計測なども見越して選びたい。
防水機能やSuica連携などはモデルごとに差が大きい。用途に合わせて最適解を探したい。
※本文と写真で掲載している価格は、2024年8月27日14:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。
第1位:絶対王者の「Apple Watch」、とりわけ門戸が広い「SE」
一番人気は、前述のとおりアップルのApple Watchですが、そのなかでも幅広い客層に売れているのが「Apple Watch SE」です。取材時の価格は34,800円~。文字盤サイズは40mm型と44mm型の2タイプ、GPSのみ内蔵とGPS+セルラー内蔵の2タイプがあり、掛け合わせで4モデルが選べます。
「Apple Watchのなかでもコスパ重視のモデルですね。入門機としてももちろん人気がありますし、世代が新しくなるたびにSEを買い替えていく方も多くいらっしゃいます。健康管理などの上位機能を求める方にはApple Watch Series 9が人気ですが、Apple Watchとしての通知機能やアプリを楽しみたいという方はこちらのSEが定番ですね」
第2位:睡眠管理もできて2.4万円~の「HUAWEI WATCH FIT 3」
2位、つまりはApple Watch以外で人気トップとなっていたのは、ファーウェイの「HUAWEI WATCH FIT 3」です。約1.82インチのスクウェアディスプレイを採用し、ヘビーユースでもフル充電で約7日間動きます。価格は23,980円~でした。
「健康管理も、通勤通学や運動などに使うひと通りの機能を備えていて、2万円台前半からというところが人気を広げていると思います。睡眠中の呼吸も計測できるので、睡眠の質を気にする人にも支持されています」
第3位:30以上のスポーツアプリを内蔵する「vivoactive 5」
続く3位は、ガーミンの「vivoactive 5」でした。ランニングやヨガ、筋トレなど、30種類以上のスポーツアプリのほか、睡眠の質を計測して助言するアプリも備えた円形モデルです。スマートウォッチモードでの駆動時間は約11日。取材時の価格は39,440円でした。
「カラーバリエーションも多くて、好きなフィットネスやスポーツにあわせて選ばれる方が多いですね。同社のなかでも比較的買いやすく価格帯ということもあって、幅広い層に売れています」
第4位:ゴルフウォッチ機能の追加で今春に再ブレイクした「WATCH GT 4」
4位は、再びファーウェイの「WATCH GT 4」が挙げられました。フル充電で最大2週間持続する仕様で、41mm径と46mm径の2タイプを揃えています。取材の価格は36,080円~でした。
「2024年の春にアップデートして、ゴルフウォッチ機能が使えるようになりました。そこから再度盛り上がっているモデルですね。距離や風向きの測定、マップ表示など、かなり実用性が高くて注目されています」
第5位:コンパクト&Suica対応で割安な「Charge 6」
5位は、Fitbitの「Charge 6」が選ばれました。フル充電で最大7日間使える仕様で、心拍数モニターやGPS、温度センサー、NFCなどをひと通り揃えています。取材時の価格は21,860円でした。
「Suica対応のスマートウォッチとしては当店で最安になります。通勤や通学向けにSuicaが使えるモデルを探しに来た方によく選ばれていますね。フィットネスや健康管理の機能も充実しているので、そこからいろいろなアプリを試すということもあると思います」
はみ出し情報・・・血圧が測定できる貴重な選択肢「HUAWEI WATCH D」
オンリーワンの売れ方をしているスマートウォッチも挙げてもらいました。宮寺氏がピックアップしたのは、ファーウェイの「HUAWEI WATCH D」。血圧測定が可能なモデルで、取材時の価格は54,730円でした。フル充電で最大7日間連続で駆動します。
「医薬品医療機器総合機構の認証を受けた貴重な選択肢です。やはり血圧を測りたい、毎日の傾向を知りたいという方に指名買いされます。アプリにデータが蓄積されていくので、確かな形で健康状態を日々記録できます」
著者 : 古田雄介 ふるたゆうすけ フリーランスライター。『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年~)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007~2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。 この著者の記事一覧はこちら
09/29 15:00
マイナビニュース