2024年、買っても損しないノートPC9選
PCといえば大きく分けてノートPCとデスクトップPCの2タイプがありますが、2020年の出荷台数データを見るとノートPCのシェアは91.5%となるほど、需要も供給も圧倒的!
そんなノートPCって、外観だけ見ているとあんまり進化しているように見えないのですが、中身は毎年毎年、進化しています。
特に2024年生産のノートPCは、劇的な進化を遂げたんですよね。
今回はビジネスマン向けのノートPCノ選び方と編集部のおすすめモデルを紹介します。
ビジネス用途のノートPCでもユーザーにとって必要な機能が変わってきた
ノートPCにはさまざまなタイプの製品がありますが、今回のテーマとしたいのはビジネスノート&モバイルノートPCです。
コロナ禍を経た現在、働き方が大きく変化しました。フリーデスクなオフィスとなったり、在宅勤務中心の企業も多く、バッグに入れて手軽に持ち運べるような重量とサイズが一層重視される時代に。
同時に仕事で使うツールにも変化が訪れました。生産性を高められる生成AIを用いたアプリやサービスが次々と登場したことで、AIの処理能力アップがノートPCに求められるようになったのです。
セキュリティのことも忘れてはなりません。世界中どこでも使えるメリットとともに、置き忘れや盗難などの万が一のトラブルで社外秘のデータが漏洩してしまう危険性が増えました。
そこで内部のデータを守る強固なセキュリティ機能にも目を向ける必要があります。重量とサイズ、AIパフォーマンス、機能性。これらの要素において、高いスペックを満たしているのが、2024年製のモバイルノートPCなのです。
ビジネスマン向けノートPCを選ぶ際のポイント
仕事のためのノートPCを選ぶ場合、次のスペックに注目することが重要です。
・パフォーマンス
最新世代のCPUを選びましょう。AI用のNPUコアを内蔵しており、AI向けの計算速度がズバ抜けています。
たとえばIntelならCore Ultraシリーズ2(Lunar Lake)、AMDならRyzen 8000シリーズ、QualcommならSnapdragon Xを搭載したモデルとなります。ただしIntelは1世代前となるCore Ultraシリーズ(Meteor Lake)も、高いAI処理能力を持っているので、安心して使えますよ。
メモリに関しては最低でも16GBは必要です。WEBカメラで捉えた自分の顔に生成AIでフィルターをかける場合などでもメモリを消費することになるので、ミーティングしながらほかの作業も行なうなら32GBモデルを選びたいところ。
ストレージは悩みどころですね。クラウドにデータを保管するのであれば、256GBでも大丈夫。さまざまなデータをローカルに保存したり、デジカメ画像や動画の編集を行なうなら、512GBモデルがおすすめです。
・バッテリーライフ
低負荷な処理を行なう際に消費電力を抑える上記の最新CPUにより、動画再生であれば20時間以上持つノートPCが増えました。この20時間を1つの指標としてモデル選びをしてもらいたいのですが、付け加えるならUSB PD充電対応モデルがおすすめ。大きなACアダプターを持ち歩かなくてもすみますから。
・ディスプレイのスペック
モバイルノートPCは10~14インチまでさまざまな画面サイズのものがありますが、ビジネス用途の場合は最低でも13.3インチ、できれば14インチのモデルを選びたいところ。またアスペクト比は19:10のものを選びましょう。書類仕事の捗り具合がマジで変わります。ビジュアル系の仕事をするのでなければ、解像度は2Kでも大丈夫。
・ポートの種類と数
USB Type-CとType-Aは欲しいところ。有線マウスなど、意外と使うことが多いんです、USB Type-Aって。
そしてUSB Type-Cによる映像出力が可能なモデルがマストです。ときどきあるじゃないですか。プロジェクターや大型モニターに接続してプレゼンをすることって。USB Type-CならHDMIへの変換ケーブルも入手しやすいですし、メリットあります。
・サイズと重量
ディスプレイの項目で説明しましたが、ビジネス用途ならば13.3インチを下限として考えたいところ。重量は軽ければ軽いほど良いです。1kg前後がおすすめですが、中には600g台という驚異的なライトウェイトボディのノートPCもあります。
なお主観ですが、1.5kgを超えると毎日持ち歩きたくなくなります。
特に重要なのがAIまわりの機能と性能
ChatGPTにビジネスメールの校正をしてもらったり、イラストを生成したりしていなくても、AIに頼ることが増えてきました。WEBカメラの映像に補正をかけて見栄えが良くなるようにしたり、ノイズキャンセリングで聞き取りやすい声に調整するなど、オンラインミーティングではもう欠かせなくなってきています。
また詐欺の可能性があるウェブサイトの評価機能や、サイバー攻撃の検出など、セキュリティにおいてもAIが重視される時代となりました。
Photoshop、Audacity、Premiere ProといったアプリにもAIによる機能が搭載され、ノートPCのCPU・NPUを効率よく活用して動くように進化しています。これから買うPCは高いAI機能を持つもの一択、となったんですよね。
ちなみにAIの性能を測る時に指標となるのがTOPS(Tera Operations Per Second)という数値。これはAIチップが1秒間にどれだけ多くの計算ができるかを示していて、「1TOPS」は1兆回の計算を意味します。
最新のAI機能を快適に使いたいなら、40TOPS以上のノートPCがおすすめです。
ギズモードがおすすめする2024年の注目AI PCモデル9台
それではここから、コレを手に入れたら大丈夫!と太鼓判を押せるAI PCを紹介していきましょう。
Dell XPS 13(Lunar Lake)
最新プロセッサである、Core Ultraシリーズ2を採用した13.4インチモバイルノート。有機ELモデルは1.18kgで、構成によっては約26時間動かし続けられるバッテリーライフとなっています。価格は26万円から。フラットサーフェスデザインがポイントですね。
Dell Inspiron 14(Ryzen 7)
やや重めのビジネスノートPCですが、お値段は7万4980円から。また8万7980円からとなるRyzen 7搭載モデルを選ぶと、最大38TOPSというAI処理能力を手に入れられます。ビジネスノートPCにしては珍しく、USB PD充電が可能なところも見逃せません。
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition(Lunar Lake)
軽い。986gという軽さのボディに、AI性能が極めて高いCore Ultraシリーズ2を積んできた意欲作です。ファームウェアの保護など、セキュリティ機能も最高クラス。トラックポイントのほか、トラックパッドも装備していますから、他メーカーのPCからの乗り換えでも操作に悩むことはないでしょう。
Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9(Snapdragon X)
ArmプロセッサであるSnapdragon X Plusで駆動するIdeaPad。使用できるアプリがIntel系と異なることに注意が必要ですが、AI性能重視モデルが欲しい方には推せます。お値段は16万6980円~で、重さは1.48kg。価格とモビリティのバランスが取れたモデルでもありますね。
ASUS Zenbook S 14(Lunar Lake)
ASUS独自のセラルミナム素材を使った天板がキャッチー。21万9800円で購入できるのはCore Ultra 5 226Vとなりますが侮るなかれ。最大40TOPSのNPUを組み込んでいますからね。14インチ/3Kディスプレイも多くのデータを見たいときに、効きます。
ASUS Vivobook S 16(Ryzen AI)
NPU単体で50TOPS、プロセッサ全体で最大80TOPSのAI計算能力を持つRyzen AI 9 HX 370搭載PCです。AI性能に注目するなら、21万9800円という価格はバーゲンセールといってもいいかも。メモリは32GBだし、SSDも1TBありますから。
HP Envy x360 14-fc(Meteor Lake)
ディスプレイがくるっと回って、タブレットとしても使いやすいのがこちらのモデル。プロセッサは末尾の型番がfaだとRyzen 8000シリーズ、fcだとCore Ultraシリーズとなります。2.8Kの14インチディスプレイは、サイズと操作感のバランスがとれており、実用性重視の方にオススメします。
HP OmniBook X 14-fe(Snapdragon X)
Snapdragon X Plus(8コア)かSnapdragon X Elite(12コア)が選べる14インチ。約1.34kgの軽い作りで、出先すべてをオフィスとして使えます。特にオススメしたいのが、24万9700円~のSnapdragon X Eliteモデル。白ボディ・黒刻印でキーボードの視認性が高くて使いやすいんですよ。
Microsoft Surface Laptop(Snapdragon X)
マイクロソフトが作ったSurface Laptopは、いわば1つのリファレンス。重量とサイズ、性能、機能性を高いレベルで融合させています。高速かつ安定した無線LAN規格のWi-Fi 7もサポート。メモリも最大64GBまで搭載できます。
AI対応ノートPCで、仕事の現場を真っ先に駆け抜けよう
今現在はまだ生成AIアプリやサービスを使っていなかったとしても、より複雑化する最新のビジネスシーンに対応していくには、近い将来AIのチカラを借りることになるでしょう。今後はAIの処理能力を高めたノートPCが中心となっていくなか、いま、仕事のためのPCを選ぶならAI PCを選ぶべきです。
11/28 20:30
GIZMODO