軽くて賢かった。HPの新しいノートPCはAIもコンパチもお任せ

これ、出先や自宅で作業するときに便利だろうなぁ…。

日本HPから次世代AI PCを謳う新モデル「HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PC」が発表されました。OmniBookはHPのノートPCのなかでもAI PCに対応したブランド名ですね。

特徴としては、Flipの名が示す通りのコンバーチブル性能、HP独自のAI機能、そしてCore Ultraプロセッサ（シリーズ2）の搭載です。

知らずのうちに片手持ちしてしまうほど軽量

2024年も後半になり、各メーカーから続々とAI PCを謳うノートPCが登場しています。HPからはすでにQualcomm搭載の「HP OmniBook X 14 AI PC」、AMD搭載の「HP OmniBook Ultra 14 AI PC」が発売されていますが、満を持してIntel搭載のAI PCが登場したかたちです。

今回の「HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PC」は、TOP画像を見てもおわかりの通りディスプレイが360度回転するコンパチ仕様。テントモードにして動画を見るも良し、180度展開させて大勢で画面を確認するも良しと、公私ともに活躍の場が多いスタイルです。

241004hpomnibookflip_03 — 重量バランスがいいのか、意外とこの持ち方で操作できてしまう。

しかもこれ、見た目以上に軽い！　重量は約1.34kgで、従来製品から100g軽量化。厚みや奥行きについてもわずかに小型化しており、コンパチかつ軽量というすごく取り回しが良いモデルになってるんです。タッチ操作にも対応してます。

ヒンジの保持力も申し分なし。こんなに軽いのにコンパチで、しかも後述のAI機能も充実しているとは。デザインもミニマムで上質な佇まいですよ。

AIとの対話や文書分析もお任せ

本機には個人ユーザーにパーソナライズされたアシスタントソフト「HP AI Companion」が入っています。このソフトではDiscover、Analyze、Performの3つのアクションが可能。

例えばDiscoverは、ChatGPTのような対話型のAIサービス。クリケットと野球の違いについて質問してみましたが、しっかり回答していますね。

AnalyzeはPDFなどの文書ファイルの分析・比較を行うもので、クラウドにデータをアップロードせずローカルで処理できるのが強みです。

PerformはPCのステータス状況を確認・管理できるトラブルシューティングのような機能。

ちなみに、「HP AI Companion」はオンラインでないと使えません。

面白かったのが、AIカメラ補正アプリ「Poly Camera Pro」の性能でした。Polyは2022年にHPが買収した会社で、webカメラなどのビデオ会議ソリューションを手掛けています。

同アプリでは顔への追従やエフェクト、背景ぼかしといった一通りのビデオ編集が可能。特に、マスクを装着した状態でもグリグリに追従してくれたのは面白かったですね。目を隠した状態でも追従してたし、認識精度はかなり高いっぽい。

241004hpomnibookflip_08 — OmniBook Ultra Flip 14 AI PC（Intel CPU）やHP OmniBook X AI PC（Qualcomm CPU）はNPUがよく動いてました。

こうしたビデオ会議に関するソフトはNPUを利用するのがトレンドですが、本機も例に漏れず。タスクマネージャーを確認してみると、GPUではなくNPUが一生懸命動いていました。ちなみにコレ、AMDのマシンで同じテストをしたらNPUではなくGPUが稼働していたので、アプリの最適化はまだかも？

NPUの話題が出たので、Core Ultraプロセッサ（シリーズ2）について軽く紹介。2024年9月に登場したNPUつよつよなIntelチップで、SoCトータルでのAI処理性能は120TOPS（NPUが48TOPS、GPUが67TOPS）に迫ります。NPU単体での処理性能が40TOPSを超えたことで、Copilot+PCの要件も満たしますね。