LINE Pay送金終了。地味だけど無料な「ことら送金」を推したい

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三井住友銀行アプリの「ことら送金」メニュー。 Photo: 小林 優多郎

TECH INSIDER 2024年10月29日掲載の記事より転載

2024年10月22日午前10時をもって、LINE Payの送金機能が終了しました

決済機能や出金機能などはまだ使えますが、「日本最大級のチャットサービス」の送金機能がなくなったことは非常に重く感じます。

代替機能として、LINEのトークルームのメニューにPayPayアプリの送金機能を呼び出すボタンが追加されました。この素早い対応はグループ企業ならではですね。

ただし、LINE IDとPayPay IDの統合は無期限延期になっているため、基本的な金額の操作等はPayPayアプリで行う仕組みとなっています。

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LINEトークルームの送金メニューはPayPayへの導線に変わった。 Photo: 小林 優多郎

さて、世の中にはPayPayで送金する際に「PayPayマネーで送らないといけない」というマナーを提唱する人がいるそうです。その認知度は不明ですが、理由としては「お金を受け取った人が出金できないと困るから」というものです。

個人的に、そんな「出金こだわり派」の人におすすめしている無料の送金サービスは「ことら送金」です。

ことら送金は特定の事業者のサービスではなく、銀行間送金の一つの方法といった位置づけで、大抵の場合は1回あたり最大10万円まで手数料無料で送金できます。

利用条件は、自分も相手も「対応する銀行のスマホアプリ」でことらに登録している必要があり、送金側はネットバンキングではなく、アプリで操作する必要があることです。

つまり、ハードルとしては、お互いが対応銀行の口座を持ち、スマホアプリを使っている必要があるということです。

ただ、3大メガバンクはいずれも対応しており、最近はゆうちょ銀行(月5回の制限あり)や住信SBIネット銀行も仲間入りしました。

まだ特定の地方銀行や楽天銀行などのネット銀行には対応していない弱点がありますが、送りたい相手の電話番号またはメールアドレスさえわかれば送金でき、口座に直接振り込まれるので出金(現金化)も容易という点が魅力です。

Photo: 小林 優多郎

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