アップルのAI「Apple Intelligence」で実現する6つの機能

Image: Apple

2024年10月28日にリリースされるiOS 18.1。

いよいよ、iPhone 15 Proと16シリーズでApple(アップル)のAI「Apple Intelligence」のベータ版が使えるようになります。いまのところの対応言語は英語のみ。日本語の追加は2025年以降の予定です。

本稿では、Apple Intelligenceでできる6つのことをピックアップして紹介します。

1. 写真アプリのメモリー機能

新しいメモリー機能によって、ユーザーは説明を入力するだけで、写真アプリの中から特定の写真を探せるほか、動画中の一瞬であっても探せるようになります。

しかし、9to5Macのレビュー記事によると、その機能性は少し期待外れなもの。記事によると、雪が降っていたりコートを着ているような写真を求めて「冬の思い出」とリクエストしましたが、表示された写真は冬の時期に撮影された写真の数々でした。

また、「高層ビルからの素晴らしいショット」というリクエストも試みていますが、ランダムな画像がいくつか表示されただけだったようです。

2. 邪魔ものを写真から消す

写真アプリの「クリーンアップ」機能を使えば、ぐるっと囲んだものを写真から消すことができます。ただ、Photoshopレベルとまではいかないため、背景が複雑だとうまくいかないこともあるようです。

3. テキストの生成

iOS 18.1の新作文ツールでは校正もパワーアップして、タイポや文法ミスの修正はもちろん、文章をもっと魅力的にする語彙や言葉遣いまで進言してくれるそう。

ただし、現時点ではこの機能は英語のみに対応しています。日本語対応は、2025年以降の予定です。

4. AIが空気を読んで通知

通知に気を取られがちな現代社会の日常ですが、今より少しは鬱陶しくなくなるかもしれません。

集中モードに新しく加わるAI機能を使うと、今すぐ知らせなければいけない通知かどうかをAIが自動的に判断してくれるらしい…。「子どもの迎えの時間が変わった」など緊急性が高いと判断されたメールは、優先して通知を出したり、急ぎではないものはチェックしやすい時間にまとめて通知するなど、空気を読んで通知するのだそうです。

AIを使ってない今だって、自動的に迷惑メールに振り分けられて見逃しそうになったりするのに…とも思いましたが、実際は使いやすいものなのでしょうか。

5. メールを要約、返信文まで考えてくれる

これまでメールやテキストの通知は、単にタイトルや最初の数行をプレビューしたものでしたが、今後は内容を要約したものが表示されます。

通知を要約できるのはすべてのアプリ。設定から、すべての通知プレビューを要約するか、特定のアプリのみで行うかを選択することができます。

さらに「スマートリプライ」機能によって、メールの内容に合わせた個別の返信文も提案してくれるそうです。技術的にも優れているようですが、気をつけなければいけないのが、ときには重要な点を見逃したり間違えることもあるという点。

提案された文章はすぐに編集もできるので、くれぐれも送信前には自分の頭で一度考えることをお忘れなく。

6. Siriもバージョンアップ

Siriもさらに強化される予定。ただし、本気を出すのは来年以降と言われています。

というのも、iOS 18.1で実装される機能は、新しいビジュアルインターフェイスと、不正な形式のクエリに対する耐性の強化の2つのみ。

不正な形式のクエリに対する耐性というのは、ざっくり言うと、Siriが話し言葉のような会話のパターンにも対応できるようになるということです。何度も聞き直したり、聞き方を工夫しなくとも、質問やコマンドが伝わりやすくなるようです。文脈の理解力は上がるようですが、表示される結果などは以前とまったく同じものとのこと。

このほかにもApple Intelligenceには、Apple Pencil用の新たなツールとして登場する「Image Wand」、通話や録音した音声から内容の要約や文字起こししてくれる機能など、いろいろできることがあるみたいですよ。

Source: 9to5Mac, Apple

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