iOS 18でSiriはAIを活用して個々のアプリ機能をより自由かつシームレスに利用可能に

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Appleのティム・クックCEOが「生成AI機能の詳細を2024年後半に発表予定」と発言しているため、2024年に登場するiOS 18ではAI機能が盛りだくさんになると予想されています。新たに、iOS 18ではAI搭載で音声認識アシスタントのSiriがアップグレードされ、個々のアプリ機能を細かく利用可能になると報じられました。
Apple iOS 18 Siri AI Update Will Let Users Control Features in Apps With Voice - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-05-30/apple-ios-18-siri-ai-update-will-let-users-control-features-in-apps-with-voice
iOS 18: Siri to gain knowledge to trigger individual app functions - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2024/05/30/ios-18-siri-to-gain-extensive-knowledge-to-trigger-individual-app-functions/


記事作成時点のSiriは、「Siri Intent」と「Siriショートカット」の2種類に基づき、限られた機能のみを利用できるようになっています。これに対して、新しいSiriはアプリの内部動作に関するより広範な知識と制御を備え、より柔軟かつ自由にSiriを介してアプリ機能を利用できるようになるそうです。
Apple関連のリーク情報でおなじみのBloombergのマーク・ガーマン記者によると、iOS 18のアップグレードされたSiriでは、個別のドキュメントを開いたり、メモを別のフォルダに移動したり、メールを送信または削除したり、Apple Newsで特定の出版物を開いたり、ウェブリンクをメールで送信したり、デバイスに記事を要約させたりすることが可能となるそうです。
なお、Siriが利用できるアプリ機能は初めはApple純正アプリに限定されるものの、将来的には数百の異なるコマンドがサポートされることとなる模様。

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これにより、Siriに何かしらのタスクを頼んだのに上手く処理してもらえないという状況が大幅に減ることが予想されます。より賢くなったSiriは、幅広い自然言語でのコマンドに対応するようになるため、「私たちが常に期待しながらも実現できなかった理想のSiriが実現するかもしれません」と9to5Macは指摘しました。
また、ガーマン氏によるとiOS 18のリリース段階ではまだ準備が整っていないSiri向けの機能について、「新しいSiriは一度にひとつのコマンドしか処理しませんが、Appleはユーザーがコマンドを連結できるようにする計画があります。例えば、録画した会議の要約をSiriに依頼し、同僚にテキスト送信することを1回のリクエストで実現可能です。また、理論的にはiPhoneに写真を切り抜いて友人にメール送信するよう依頼することもできるようになるはずです」と述べ、複数のコマンドを実行できるようになる可能性を指摘しています。
9to5Macは「複数コマンドのサポートはユーザーが長らくSiriに期待してきた機能ですが、Appleはこれまで実現することができませんでした。大規模言語モデル(LLM)ベースのSiriへの移行により、ユーザーが現代のデジタルアシスタントに期待する多くの機能をSiriが実現できるようになるはずです」と指摘しました。

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