ライカ共同開発のカメラ搭載「Xiaomi 14T Pro」、ハイエンドでも11万でお釣りが来るぞ
ハイエンドの定義を見直したくなるやつ。
先日開催されたシャオミの新製品発表会「Your Dairy Hero」。「スマートなくらしを、すべての人へ」というテーマで開催され、さまざまな魅力的なプロダクトが発表されましたが、やはりイチバンの注目であり、本日の“ヒーローオブヒーロー”が、ライカと共同開発したレンズを採用した高性能スマホ「Xiaomi 14T Pro」です。
タイトルで言っているように、これ11万円なんですけど、値段を考えると破格の性能、映り、利便性を兼ね備えていて、なんだか買っておかないと損なのでは? くらいに思ってきちゃったので、ファーストインプレッションをお伝えさせてください。
画面品質、ボディ質感共によし、FeliCa対応なのも更によし
まずは外装からチェックしていきましょう。
画面は6.67インチの有機EL(2712×1220、446ppi、144Hz)。高精細かつ輝度とコントラスト比も高くて、写真や動画の発色もリッチ。ベゼルが細いし(画面占有率93.3%)、スクロールもヌルヌルなので画面への没入感もマシマシです。
「Xiaomi 14T Pro」のカラバリはこのチタンブラック、チタンブルー、チタングレーの3種。どのカラーも魅力的ですが、個人的にイチオシはこのチタンブラックでしょうか。
吹付けサンドみのあるざらついた手触りと、光の拡散が渋くて落ち着いた大人の色気を感じます。ツルスベお肌の他のカラーよりもグリップ感が得られるのも個人的に嬉しいポイントかな。カメラとしてガンガン使うなら、持ちやすさも大事にしたいので。
細かだけど大事なところとしては、FeliCaに対応していて、おサイフケータイ使えます。「Xiaomi 14 Ultra」はFeliCa非対応なグローバル仕様だったので、ここはめちゃくちゃ嬉しいポイント。
また、シャオミらしく充電も高速。120W充電対応で、5000mAhのバッテリーをわずか19分でフル充電するとのこと。
日常使いでの便利さがしっかり担保されているのがステキ。
SoCは「MediaTek Dimensity 9300+」を採用、パワフルでAI処理も得意
この端末の特徴のひとつとしてカメラ!…は当然、ライカですしカメラ推しなのは間違いないのですが、そのカメラ性能を引き伸ばしてくれるのが、SoCのパワーです。
上位モデル「Xiaomi 14T Pro」搭載されているのはTSMCの4nmプロセスで作成された「MediaTek Dimensity 9300+」。どのくらいやれるの? というと、ベンチマークスコア的にはSnapDragon 8 Gen3と並ぶ性能ですね。キュンキュンでございます。
なおかつ、NPUでの処理能力も高いのです。次世代生成AIエンジンを搭載し、オンデバイスのエッジ処理を実現。翻訳画像生成・編集・写真の現像にいたるまで、AIによるさまざまな支援を高効率に受けることができます。
翻訳だってこのとおり。
明るく、ムーディーな画が撮れるライカ共同開発3眼カメラ
この端末が気になっている方って、「カメラ性能どうなの? ライカでしょ?」という視点で注目していると思うんですよね。
カメラの構成的には…
メイン:5000万画素Light Fusion 900イメージセンサー、F値1.6、光学式手ブレ補正(OIS)23mm相当
望遠:5000万画素 F値2.0、60mm相当の焦点距離
超広角:1200万画素 F値2.2 15mm相当の焦点距離(120˚FOV)
という3眼構成。高画質で光学式手ぶれ補正に対応した、独自ブランドのイメージセンサー、そしてライカのSummiluxレンズという構成ですね。
ここに前述した「MediaTek Dimensity 9300+」 によるAI支援が加わります。
「Xiaomi 14 Ultra」同様、Xiaomi独自のAI LMコンピュテーショナル撮影プラットフォームを採用。最大54TOPSとなるチップ性能で、処理能力は前世代から92%向上しているとしています。
例えば暗所撮影では、FusionLMのピクセルアルゴリズムで、8枚のRAW画像を合成してノイズを低減しつつ、蓄積されたデータによって最大6倍のダイナミックレンジを誇るとのこと。その他にもポートレートやトーン、カラーの調整など各所にAIによるサポートが入ります。なんだかトンデモネーカメラ作っちゃってませんか?
実際、このカメラ、映りがまたいいのよ。
今回体験会での限られた時間、限られたシチュエーションでの検証だったのですが、普通に構えてふつーにポートレートモード(Leica ポートレート)で撮影しているだけなんですが、艶っぽくて雰囲気グラマラスな画が出てくるんです。
体験会の中では夜間撮影も試すことができました。
これら、かなり明るく撮れていますけど、実際もうすっかり日は落ちて黄昏よりも暗き時間帯。それでも普通に構えて撮るだけで、信じられないレベルで明るく、細部まで立体感が表現されるのがすごい。手ブレや高感度ノイズが起こらないわけではないんですが、本当にいい雰囲気に撮ることができました。
これがLeicaレンズだからなのか、AIによる絵作りが上手いのかはわかんないんですけど、このスマホを持たされて、写真撮るのが楽しくならない人なんて居るの? くらいの吸引力がありますねー。
14T Proは10万9800円から
上位モデル「Xiaomi 14T Pro」は11月下旬発売、キャリアではソフトバンクから、オープンマーケット版も発売予定で、価格は256GBモデル10万9800円、512GB版11万9800円。SoCの性能とカメラ性能、充電仕様が若干控えめな「Xiaomi 14T」は12月中旬以降auとUQmobileからの販売予定となっています。
やっぱ狙い目はProですね。スペックも高くて、AI機能も充実していて、なによりカメラの写りがムーディーで魅力的。
僕の中で、今もっとも納得感の高い11万円の使い方なのでは? と脳内会議が始まっております…。これは心揺れる。
Source: シャオミ・ジャパン
10/11 17:00
GIZMODO