Google Pixelスマホのレコーダーアプリを使いこなすコツ

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Photo: 山田ちとら

録音するだけ、じゃないんです。

Google Pixel 3以降のスマートフォンにあらかじめインストールされているレコーダーアプリは、会議の内容やインタビューなどあらゆる音声を録音できて、一回の録音で最大18時間記録できます。

デバイス上で処理が完結するため、特定のGoogleアカウントに紐付けることなくレコーダーアプリを使用し、録音をデバイス上のみに保存することも可能です。

加えて、以下のようなレコーダーアプリならではの機能も備わっています。

レコーダーアプリの活用法はさまざま

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使い方を心得ておけば、レコーダーアプリは仕事に、勉強に、または自分磨きに大いに活用できそうです。たとえば…

【メモ書きに】良いアイデアを思いついたんだけど、​あいにくパソコンやメモ用紙を持ち合わせていない…という時には、​レコーダーアプリに​口頭で​​録音しておくのも手です。音声は自動的に文字起こしされテキストデータとして残りますし、そのデータを​ Google ドキュメントと​して​保存すればあとから​続きを書くこともできます。

【ノート代わりに】大学の講義や上司のプレゼンをレコーダーアプリで録音しておけば、あとで​文字起こしを​見返して​理解を​深めることができます。​Googleドキュメントに​保存すれば、後日レポートにまとめることも容易に。

【外国語の発音練習に】少し​変わった​使い方と​してGoogleが紹介しているのは、​外国語の​習得に向けての活用例。​レコーダーアプリで外国語を話す自分の声を録音し、​文字起こしを​確認することで、​発音の​正確さを​確認できるそうです。

【取材に】ライターという職業柄、筆者は取材時にレコーダーアプリが欠かせません。文字起こし機能は日本語と英語しか使ったことがないのですが、どちらの言語においても文字変換の精度が高いと感じています。自分で文字起こしをする気苦労と時間とを大幅に省略できますし、文字と音声の両方から検索をかけて知りたい内容にピンポイントでたどり着けるのは非常に便利です。

そんなレコーダーアプリの使用法について、もっと詳しく見ていきましょう。

録音を作成する、削除する

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1. 画面を下から上にスワイプします。

2. [ レコーダーアプリ ]を開きます。

3. 録画アイコンをタップします。

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録音中は[ 録音中 ]という通知が表示され、画面右上のマイクアイコンが点灯します。画面がスリープ状態になっても録音は継続して行われます。

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録音が完了したら[ 一時停止アイコン ]をタップし、[ 保存 ] または[ 削除 ] を選びます。画面左上の[ タイトルを追加 ]をタップすると、録音に名前を付けられます。

音声文字変換の言語を設定する

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レコーダーアプリで録音を開始すると、文字起こしも自動的に開始します。その時、音声文字変換する言語をあらかじめ設定しておくと文字起こしがスムーズです。また、Google Pixel 6以降をお持ちの方は、言語を自動的に認識して文字起こしするように設定しておくと便利です。

なお、リアルタイムの音声文字変換に利用できる言語は、現時点では以下のとおりです。

Google Pixel 3 〜 Google Pixel 5a:英語(米国)、英語(英国)、英語(シンガポール)、英語(アイルランド)、英語(オーストラリア)、日本語、ドイツ語、フランス語

Google Pixel 6 以降(Google Pixel Fold を含む): 上記に加えてイタリア語、スペイン語、スペイン語(ラテンアメリカ)、フランス語(カナダ)、英語(インド)、標準中国語、ヒンディー語

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音声文字変換の言語を自動的に検出する方法(Google Pixel 6以降)

1. レコーダーアプリを開きます。

2. アカウントのプロフィール写真またはイニシャルをタップします。

3. [ レコーダーの設定 ] をタップします。

4. [ 音声文字変換の言語 ]をタップします。

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5. [ 言語の検出 ]を選択します。ここで特定の言語を選択することも可能です。

なお、[ 言語の検出 ]が選択されていて、1 つのセッションで複数の言語が検出された場合は、最も多く話されている言語での文字起こしが行なわれます。

録音内・文字起こし内を検索する

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録音した音声データと、文字に変換されたテキストデータの両方で、特定の単語やフレーズのほか音楽や拍手などの音を検索することができます。また、単語や音が録音された正確な時間も確認できます。

検索するには、画面の右上にある検索アイコンをタップし、検索したい内容を文字で入力します。

録音を編集する

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録音または文字起こしを表示し、内容の一部を別のファイルとして保存、またはカットすることができます。

1. 編集したい録音をタップします。

2. 音声、または文字起こしで、該当するセクションを選択します。

3. セクションを保存する場合は[ 切り抜き ]→[ コピーを保存 ]をタップします。ファイルに名前を付けて、[ OK ]をタップします。

4. セクションを削除する場合は[ 削除 ]→[ コピーを保存 ]をタップします。ファイルに名前を付けて、[ OK ]をタップします。

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また、文字起こし内のテキストは 1 単語ずつ変更や削除を行えます

1. 編集したい録音をタップします。

2. 文字起こしをタップします。

3. 変更対象の単語を長押しします。

4. [ 語句の編集 ]をタップして、置き換えたい単語を入力します。

5. [ 保存 ]をタップします。

ブラウザで録音を検索・管理する

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ウェブブラウザでrecorder.google.com にアクセスすると、 ブラウザ上で録音のタイトルを編集したり、録音内を検索したり、録音を再生したり、録音を削除したりできます。

なお、recorder.google.com で音声ファイルを削除すると、ブラウザ上だけでなく同期中のすべてのデバイスから完全に削除されますのでご注意を。

別のユーザーと録音のリンクを共有する

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録音を一般公開して、リンクを知っている人であれば誰でもその録音にアクセスできるようにすることが可能です。また、特定のユーザーと共有することも可能です。

1. レコーダーアプリを開き、録音を長押しします。

2. 画面上の共有アイコンをタップします。

3. [ リンク ]を選択します。

4. 録音を公開し、リンクを知っている人であれば誰でも録音にアクセスできるようにする、または特定のGoogleアカウントユーザーと共有できるようにするかを選択します。録音を特定のGoogleアカウントユーザーと共有すると、そのユーザーにメール通知が届きます。

録音のファイルを共有する

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1. レコーダーアプリを開き、録音を長押しします。

2. 画面上の共有アイコンをタップします。

3. [ ファイル ]を選択します。

4. 音声ファイル、または文字起こしファイルを選択します。

5. ファイルの共有に使用するアプリを選択します。

既存の録音をもう一度文字に変換する

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せっかく録音したのに、音声変換がうまくいかなかった…という場合には、「もう一度文字に変換」機能が便利です。こちらの機能はデバイス上で完結せず、Googleサーバー上にある音声ファイルを使って処理をするため、言語の選択肢がより幅広いのが特徴です。

1. レコーダーアプリを開き、録音をタップします。

2. 画面右上のその他アイコンをタップします。

3. [ もう一度文字に変換 ]をタップして、言語を選択します。

レコーダーが現在サポートしている言語は次のとおりです。

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この記事内で説明したこと以外にも、

  • 録音から動画クリップを作成する
  • スピーカーラベルを付ける(英語のみ)
  • 文字起こしした録音の要約を作成する(英語のみ)

など、多彩な機能を備えているレコーダーアプリ。詳しくはこちらをご参照ください。

Source: Google (1, 2, 3)
Imag: 山田ちとら

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