メルカリやヤフオクで「越境取引」が増えている! 2024年上半期、海外の人に買われたアイテムTOP10
フリマアプリやネットオークションでは「越境取引」の件数が増加しています。海外に向けて商品を販売する「越境ECサイト」が間に入ることで、日本で出品された商品を海外の人が購入することも容易になってきているのです。
この記事では、越境EC事業者・BEENOSが発表した「越境EC×2024年上半期人気カテゴリ」TOP10をご紹介。最も購入件数の多かった商品カテゴリや人気アイテムの特徴などもあわせてお伝えします。フリマアプリやネットオークションで出品している人は、ぜひ参考にしてみてください。
画像はBEENOSが運営する越境ECサイト「Buyee」における、2024年1~6月までの購入件数から算出した人気カテゴリTOP10です。1位は「トレーディングカード」、2位は「おもちゃ、ホビー」、3位は「ファッション」でした。
実際にどのような商品が購入されたのか、以下で詳しく見ていきましょう。
特に需要があるのは、K-POP、J-POP関連のグッズ。日本のK-POP市場は世界的に見ても大きく、日本限定の商品も存在します。そうした日本市場ならではのK-POP商品を求めている人も多いのです。
K-POPでは“今まさに人気のあるアーティスト”のものが売れているのに対し、J-POPはソロシンガーからアイドル、ボーカロイド、VTuberまで、ジャンルや世代の異なるアーティストたちが人気となっています。
Buyeeでの購入件数から算出した「J-POPアーティスト×越境EC人気トップ10」でも、1位のAdo、2位の初音ミク、3位の乃木坂46から、7位の星街すいせい、10位の中森明菜まで、さまざまなアーティストがランクインしました。
グッズ販売に力を入れているアーティストのものは、特に購入件数が伸びる傾向にあるようです。
バネなどの小さなパーツからドアやバンパーといった大型のパーツまで取引対象となっており、メーカーが製造を終えているような古いパーツも需要があります。
日本の釣具メーカーであるシマノとダイワの商品は、品質の良さとユーザーのニーズに応える商品展開で支持されており、もはや両社は“世界の2大メーカー”となっているようです。ゴルフクラブも同様で、質の良さから日本メーカーのものを買い求める人も多いようです。
一方で、スマートフォンで遊べる「モバイルゲーム」関連のグッズも取引が増えています。プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク、あんさんぶるスターズ!!BASIC&MUSICなどの作品が人気です。
平成~令和にかけてテレビシリーズが放送された仮面ライダー(例:仮面ライダーガッチャード、仮面ライダーギーツ)やスーパー戦隊(例:王様戦隊キングオージャー、海賊戦隊ゴーカイジャー)、ウルトラヒーローシリーズ(例:ウルトラマン、バルタン星人)は、特に20代に人気。
ゴジラシリーズ(例:ゴジラやメカゴジラ、モスラ)は特に30代に人気です。
またここ数年のレトロブーム、アナログブームの影響で、カセットの購入件数も伸びており、レコードプレーヤーやCDプレーヤー、カセットプレーヤーを買う人も少なくありません。ソニーやパイオニアなど、日本の音響メーカーのものを買い求める人もいます。
鬼滅の刃や僕のヒーローアカデミアなど、ここ数年放送・配信されている作品はもちろん、セーラームーンやエヴァンゲリオン、ドラゴンボールなどのロングセラー作品や、リバイバルされた聖闘士星矢などの関連グッズも人気。
もはや日本のアニメ・コミック作品は世界的な“推し活”が行われているといってもいいほどのブームとなっています。
皆さんの中にも「1番くじ」の景品が重複した場合、一方をフリマアプリなどに出品している人がいるかと思いますが、そういった商品も多数購入されています。
最近の取引状況で特徴的なのが、アニメ作品の放送が始まってから海外で人気を博すまでの時間が短くなっているということ。
背景にはNetflixなどの配信サービスの普及があるようで、日本のアニメ作品が世界でもほぼ同時に視聴可能になったことで、越境ECでの取引が活発になるタイミングも早くなっているようです。
また、ヴァイスシュヴァルツなどの新しいトレーディングカードも注目されています。
したがってフリマアプリやネットオークションに出品する際は、商品説明に「日本限定」といった文言を入れてみるなど、海外の消費者も意識してみるとよいかもしれません。
越境ECによって海外の人との取引が増えていることも念頭に置き、出品方法を工夫してみると取引の成立にもつながるのではないでしょうか。
<取材協力>
BEENOS 広報 友寄寛子さん
<画像提供>
BEENOS
(文:川崎 さちえ(フリマアプリ・ネットオークションガイド))
この記事では、越境EC事業者・BEENOSが発表した「越境EC×2024年上半期人気カテゴリ」TOP10をご紹介。最も購入件数の多かった商品カテゴリや人気アイテムの特徴などもあわせてお伝えします。フリマアプリやネットオークションで出品している人は、ぜひ参考にしてみてください。
越境EC「Buyee」における2024年上半期の人気カテゴリTOP10
画像はBEENOSが運営する越境ECサイト「Buyee」における、2024年1~6月までの購入件数から算出した人気カテゴリTOP10です。1位は「トレーディングカード」、2位は「おもちゃ、ホビー」、3位は「ファッション」でした。
実際にどのような商品が購入されたのか、以下で詳しく見ていきましょう。
10位:タレントグッズ
タレントグッズには、アクスタ(アクリルスタンド)や缶バッジ、タオルやTシャツなどが含まれます。推し活グッズである“痛バッグ”を作るためのクリアバッグや、ぬいぐるみを入れるための“ぬいポーチ”なども人気です。特に需要があるのは、K-POP、J-POP関連のグッズ。日本のK-POP市場は世界的に見ても大きく、日本限定の商品も存在します。そうした日本市場ならではのK-POP商品を求めている人も多いのです。
K-POPでは“今まさに人気のあるアーティスト”のものが売れているのに対し、J-POPはソロシンガーからアイドル、ボーカロイド、VTuberまで、ジャンルや世代の異なるアーティストたちが人気となっています。
Buyeeでの購入件数から算出した「J-POPアーティスト×越境EC人気トップ10」でも、1位のAdo、2位の初音ミク、3位の乃木坂46から、7位の星街すいせい、10位の中森明菜まで、さまざまなアーティストがランクインしました。
グッズ販売に力を入れているアーティストのものは、特に購入件数が伸びる傾向にあるようです。
9位:自動車、オートバイパーツ
自動車やオートバイのパーツは、修理やカスタムに使用する目的で購入されているようです。バネなどの小さなパーツからドアやバンパーといった大型のパーツまで取引対象となっており、メーカーが製造を終えているような古いパーツも需要があります。
8位:スポーツ、レジャー
スポーツ、レジャー関連の商品の中では、釣具とゴルフクラブが特に人気。日本の釣具メーカーであるシマノとダイワの商品は、品質の良さとユーザーのニーズに応える商品展開で支持されており、もはや両社は“世界の2大メーカー”となっているようです。ゴルフクラブも同様で、質の良さから日本メーカーのものを買い求める人も多いようです。
7位:ゲーム
2024年上半期のゲーム関連商品の購入割合は、ゲーム機本体が45%、ゲームソフトが55%とほぼ半々でした。最も購入されたゲーム機はPlayStationでしたが、ファミコンやゲームボーイ、スーパーファミコンなどもニーズがあります。ゲームソフトはポケットモンスターシリーズが人気です。一方で、スマートフォンで遊べる「モバイルゲーム」関連のグッズも取引が増えています。プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク、あんさんぶるスターズ!!BASIC&MUSICなどの作品が人気です。
6位:フィギュア
フィギュア関連では、アニメや特撮作品のキャラクターフィギュアが人気です。平成~令和にかけてテレビシリーズが放送された仮面ライダー(例:仮面ライダーガッチャード、仮面ライダーギーツ)やスーパー戦隊(例:王様戦隊キングオージャー、海賊戦隊ゴーカイジャー)、ウルトラヒーローシリーズ(例:ウルトラマン、バルタン星人)は、特に20代に人気。
ゴジラシリーズ(例:ゴジラやメカゴジラ、モスラ)は特に30代に人気です。
5位:CD、レコード、その他
Buyeeでの購入件数から推測すると、レコードや洋楽ロック、クラシックなどは50代男性を中心に親しまれている一方、シティポップは幅広い年齢層で男性を中心に支持を集めているようです。最新のK-POPやJ-POPは20代女性を中心に人気となっています。またここ数年のレトロブーム、アナログブームの影響で、カセットの購入件数も伸びており、レコードプレーヤーやCDプレーヤー、カセットプレーヤーを買う人も少なくありません。ソニーやパイオニアなど、日本の音響メーカーのものを買い求める人もいます。
4位:アニメ・コミックグッズ
アニメ・コミックグッズは購入件数が年々伸びているカテゴリです。鬼滅の刃や僕のヒーローアカデミアなど、ここ数年放送・配信されている作品はもちろん、セーラームーンやエヴァンゲリオン、ドラゴンボールなどのロングセラー作品や、リバイバルされた聖闘士星矢などの関連グッズも人気。
もはや日本のアニメ・コミック作品は世界的な“推し活”が行われているといってもいいほどのブームとなっています。
皆さんの中にも「1番くじ」の景品が重複した場合、一方をフリマアプリなどに出品している人がいるかと思いますが、そういった商品も多数購入されています。
最近の取引状況で特徴的なのが、アニメ作品の放送が始まってから海外で人気を博すまでの時間が短くなっているということ。
背景にはNetflixなどの配信サービスの普及があるようで、日本のアニメ作品が世界でもほぼ同時に視聴可能になったことで、越境ECでの取引が活発になるタイミングも早くなっているようです。
3位:ファッション
ファッションアイテムは、世界のハイブランドだけでなく、ISSEY MIYAKE、A BATHING APE、ユニクロなど日本のブランドのものも人気です。昔流行したアイテムを買い求めて、フリマアプリやネットオークションの出品商品をチェックしている人も多いようです。2位:おもちゃ・ホビー
おもちゃ、ホビー関連では、鉄道模型やプラモデルなど、日本のものづくり系アイテムが高く評価されています。完成品だけでなくキットを購入する人も少なくありません。1位:トレーディングカード
トレーディングカードには、ポケモンカードや遊戯王などの商品が含まれます。ポケモンカードの人気は一時期よりも落ち着いたものの、まだまだニーズがあります。というのも、コレクションとして楽しむ人だけでなく投資対象として購入する人もいるからです。また、ヴァイスシュヴァルツなどの新しいトレーディングカードも注目されています。
まとめ
越境取引では、“日本の品質”や“日本でしか手に入らない限定品”を求めて購入する人も多いようです。したがってフリマアプリやネットオークションに出品する際は、商品説明に「日本限定」といった文言を入れてみるなど、海外の消費者も意識してみるとよいかもしれません。
越境ECによって海外の人との取引が増えていることも念頭に置き、出品方法を工夫してみると取引の成立にもつながるのではないでしょうか。
<取材協力>
BEENOS 広報 友寄寛子さん
<画像提供>
BEENOS
(文:川崎 さちえ(フリマアプリ・ネットオークションガイド))
11/15 21:15
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