メルカリで出品者が発送元地域を「未定」にしています。なぜでしょうか?

メルカリで商品画面では、価格や配送方法のほか発送元の地域も記載されていることが多いです。しかし中には、地域を「未定」にしている出品者も。なぜこのような設定にしているのでしょうか。「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。

メルカリの出品者の中には、発送元の地域も「未定」と設定している出品者もいます。なぜこのような設定にしているのでしょうか。「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。

(今回の質問)
メルカリで、出品者が発送元地域を未定にしているのはなぜ?

(回答)
「発送をする都道府県が変わりやすい」「個人情報を出したくない」といった理由が考えられます。

以下で詳しく解説していきます。

行動範囲が原因の仕方がない場合も

まず考えられるのが、「発送をする都道府県が変わりやすい」場合。出品者の自宅と、商品の発送手続きを行うコンビニなどの都道府県が異なってしまうことがあります。例えば、埼玉県に住んでいても東京都の会社に勤務しているので、発送するのは東京都のコンビニになる、といったケースです。決まった場所から発送できればよいですが、行動範囲が広くなってしまうとそうはいかないケースも出てきてしまうのでしょう。

2つ目に考えられるのが、「個人情報を出したくない」場合です。商品説明で発送元の地域を出してしまうと、個人情報の一部が見えてしまうと考えるユーザーもいます。しかも取引相手だけではなく、不特定多数のユーザーに見えてしまうので、気になって「未定」にしている人もいるのかもしれません。

購入側にはどんな不都合がある?

では、出品者が発送元の地域を「未定」にすると、購入者にはどんな不都合があるのでしょうか。

まずはじめに、「何となく不安になる」という心理的な面があります。何か都道府県を隠したい理由があるのか、とつい詮索してしまうからです。購入する前段階で情報がないのを不安に感じてしまう人もいるでしょう。

さらに、発送してから商品到着までどのくらいかかるのかの予想もしづらくなります。東京都に住んでいる人の場合、近い県から送られてくるのと九州から送られてくるのでは、かかる時間が違ってしまいます。特に使用する日時が決まっているような商品の場合、発送元が「未定」になっているユーザーからの購入は避けようと考える購入者もいるかもしれません。

できる限り「未定」にしないのがおすすめ

発送元の地域を「未定」にするのには、普段の行動範囲や個人情報流出への敏感さなど、出品者なりの理由があるのでしょう。

しかしできるならば、発送元を「未定」にはしない方がよいと筆者は考えます。不安の原因になってしまったりと、購入者からの印象が変わってきてしまうからです。発送元がどこなのかを示すことで購入されやすくなることもありますから、出品の際には少し気を付けてもよいかもしれません。

この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。
(文:川崎 さちえ)

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